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にいさん  Mon Frere いせ ひでこ著

niisann

いせひでこ著
偕成社刊



画商だった、実弟テオドルスの目を通して見る
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの姿を描く。

ゴッホは神父の長男として、生まれました。

都会へ出て、画廊に勤務し、実家へ仕送りもしていました。

聖職者にしなかった事を父親も喜び、
ゴッホは、家の誉れでさえありました。

画廊をやめ、父と同じ聖職者を目指します。
貧しい人々に福音を届けるため、炭鉱へ。

炭鉱夫として地下500mへ潜ったといいいます。

やがて、テオからの仕送りを頼りに、画家を志しますが、
テオはゴッホの絵画を、
一枚も売る事ができませんでした。

テオもまた、画廊に勤めていました。

堅実な人生を歩むテオとは、対照的に、
ゴッホの人生は破綻してゆきます。

オランダ、ベルギー、パリ、オーヴェール、アルル
そして・・・サン・レミの精神病院・・・。

転々としながらも、画家としての道を歩み続けます。

画家の卵が集える様にと、せっかく建てた家には、
結局・・・誰も集まりませんでした。

パリへ出ても、やはり、芽が出ず苦悶する日々・・・。

涙にならない哀しみ・・・やるせなさが漂う作品です。

ゴッホは生涯で、弟テオに700通もの手紙を書いています。

絵本を開くと、
樹木の根、ひまわり、麦畑・・・美しい風景が広がります。

麦畑の向うから、風が吹いてくるような気がしますね。

プロヴァンスの、やける様な陽射しも感じます。

美しい青色が印象的でした。

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ルリュールおじさん

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いせ ひでこ(伊勢英子)著
理論社刊
第38回 講談社出版文化賞絵本賞受賞



ソフィーの、大事にしていた
植物図鑑が、バラバラになってしまいました・・・。

せっかく描いたアカシアの絵が、だいなしです。

街角のおばさんから
「それならルリユールのところに持っていくといい」
と、教えられたソフィーは、小さな工房を尋ねます。

寡黙な職人のおじさんに
図鑑を直してもらうことになったのですが・・・。




フランスでは、長い間、装丁と製本を
一緒に行う事が禁じられていたため
分業化し、ルリュールという職業があるのだそうです。

今では、機械化されてしまい、
全部を「手作業」でできる職人さんは、
希少になりました。

「ルリュールおじさん」の父親も、
そういった「魔法の手」をもつ、
名人のひとりだったようです。

パリの路地裏の風景のイラストが、とても素敵です。

鳥打帽を被り、ポケットに手を入れて
前かがみに石畳を歩く人影に、
パリの風情が漂います。

ルリュールおじさんとソフィーの
出会いの場面は、まるで映画の様でしょう。

ルリュールおじさんの回想シーンの中で
父親の手仕事を、息子(少年)が見るイラストは
宮崎アニメを連想します。

結末も素晴らしいので、お楽しみに。
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