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宿恋 ~銀の森の鬼~ ①

syukurenn

白井幸子作
秋田書店刊



銀の森の鬼

宿恋 ~銀の森の鬼~ 第1章
宿恋 ~銀の森の鬼~ 第2章
宿恋 ~銀の森の鬼~ 第3章

峠の女盗賊・山吹の許婚 捨左は、
仲間を裏切って、財宝を持ち脱げした上、
盗賊の隠れ家を役人に通報し、
仲間は散りぢりに・・・。

瀕死の重傷を負った山吹は、
結界に守られた銀の森に迷い込む。

その時、笛の音が響き、人の気配が・・・。

気配の主は、自らの屋敷に連れ帰り手当てを施す。

目を覚ました山吹の前に現れた、
命の恩人とは・・・
『銀の森の鬼の墓標の墓守』シロガネだった。

シロガネは、鬼だった母上と
人との間に生まれた半妖でしたが、
やがて、夫に捨てられた母上は、
悲嘆にくれ、絶望のあまり「銀の墓標」と、
化してしまっていました。

人に心を奪われた鬼は、
身体が銀化して「銀の像」になるのです。

強く惹かれあう、シロガネと山吹だったが、
鬼の銀を狙って現れた捨左の手で、
山吹は斬られ、命を落としてしまう・・・。

シロガネは、その後、数百年の間、
山吹の肉体が、塵に変わるまで、
その場に立ち尽くしていた・・・・。

永い眠りから覚醒したシロガネの前は、
雅楽の家に育った娘 弓張(ゆばる)と出会う。

弓張こそ山吹の生まれ変わりであると、
直感したシロガネは、弓張に接近するが、
弓張には、鉱石学者を目指している
「満」という恋人がいた。

満と弓張は、銀でできた
ペンダントトップをペアで持っていたが、
この銀こそシロガネの母上の、
銀化した身体の一部だったのだ。

鬼の銀は、長時間、人の肌に触れると、
人体と同化し、やがて、その人間までも、
銀化させてしまう、恐ろしい物質だった。

「母上の銀」は、ホームレスの源さんから、
満が譲られたものでした。

ある夜、源さんがいつものように、
廃工場で寝ていると、
重傷を負った血まみれの美女が現れ、
しばらく、うずくまった後、去って行ったという・・・。

その美女が流した血は、
銀に変化して床に落ちていたというのだ。

この美女こそ、甦ったシロガネの母上でした。

母上は、身体の銀化を抑制するために、
人間の生気を吸っていたのです。

すでに、大勢の人々が犠牲になっていましたが、
弓張にも、母上の魔の手が迫ります。

シロガネには目もくれず、
生気を求めて彷徨う
母上の姿を見たシロガネは・・・。



しろがねが、御簾の奥から登場するシーンは、
ちょっと、犬夜叉に出てくる奈落を連想しますね。

オープニングで、いきなり
鬼の正体がわかってしまうところは意外でした。

前半は美しい物語ですが、
後半から、急にホラーっぽくなってきます。
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当世白浪気質 ~東京アプレゲール~ 杉山小弥花

touseiromann

杉山小弥花 作
秋田書店 刊

「ミステリーボニータ」に連載された漫画


   第1話 三番目の選択
   第2話 お嬢さんお手をどうぞ
   第3話 焼け跡のプロメィテウス
   第4話 美しき呪い
   第5話 放蕩息子の帰還
   第6話 楽園の条件
   第7話 すべて世はこともなし

アプレゲール=戦後派

昭和23年。

終戦後、間もなく闇市の残る帝都 東京を舞台に、
腕利きの美術品泥棒 吉田虎之助が活躍する。

秩父の元華族の、お宝を狙うハズが、
バスを乗り間違い、山奥に迷い込んでしまう・・・。

バス停で居合わせた老婆に、おにぎりを勧められ
ひと口食べて、気を失った虎之助。

おにぎりには、睡眠薬が入っていた・・・。

拉致された、山住村の旧家 真神家で、
市松人形のような美少女真神千越
(まがみ ちお)と出会う。

間もなく、16歳になる千越は、
村の安泰のために、山の神(白狼)の元へ、
嫁入りしようとしていた。

生贄である・・・。

村が危急の時には、生贄になる事が、
代々の真神家の当主の掟だった・・・。

狼のような瞳と霊力をもつ千越に、
一目惚れした虎之助は、
千越を連れ去り、ふたりで山を降りる。

深窓の令嬢と泥棒の、逃避行がはじまる・・・。

東京にある虎之助(=トラ)のアパートを、
ルームシェアして生活するが、自分の過去については、
何も語らないトラに対して、
千越は、かすかな不信感を抱きながらも惹かれてゆく。

実は、トラは、戦前は、深川の橘一家の子分だったが、
親分の小吉に無断で志願兵となり、中国にいたが、
戦後はシベリアで抑留生活を送っていた。

トラの隠された一面に戸惑いながらも、
千越は、命がけでトラを守ろうと活躍する。


絵はフツーですが、設定の面白さで楽しめました。

時代考証も緻密です。

解説を、一切入れず、全部、トラの口から
語らせる事で、キャラに奥深い魅力を与えていますね。

トラの表情は、ちょっとづつ、微妙に変わります。
トラの、心境の移り変わりも、見事に表現されています。

千越は、見た所、代わり映えしない風貌ですが、
狼の末裔であるとか、風変わりな口調などで、
特異なキャラに仕上がっております。
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