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輝ける鼻のどんぐ エドワード・リア

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エドワード・リア 著
エドワード・ゴーリー  イラスト
柴田 元幸  訳
河出書房新社 刊

「ジャンブリーズ」の続編です。

「ジャンブリーズの民」の中の、
とある、ひとりの娘「じゃんぶりーがーる」が、
束の間、滞在した陸地で出会った、
孤独な青年の哀しい恋物語。

ドングは、不幸にも、偶然、出合った
ジャンブリーズの娘に、ひとめ惚れしてしまいます・・・

「ジャンブリーズの民」 は、一箇所に定住する事などないのに・・・

ジャンブリーズの民と一緒に、
歌い踊るドングは、幸福そのものでした。

ふたりきりのシーンは、1枚も、描かれておりません・・・

何の約束もないまま・・・
憧れの「じゃんぶりーがーる」が、
海の彼方へ去った後、ひとりぼっちのドングは、
次第に、心を病んでゆきます。

夜毎、森や荒野を彷徨うドング。

樹の皮を剥いで、編み、奇怪な形の鼻を作ります。

その作り物の鼻の中に、
ランプを収めて、自分の顔に装着し、
夜な夜な、野山を徘徊します。

その異形の姿に、人々は、恐れ慄きました。

ひとりぼっちのドングは、
今日も、じゃんぶりーがーるを捜して歩くのです。


著者自身は、整った容貌の方なのですが、
鼻にコンプレックスを持っておられたそうです。

ジャンブリーズを、読んだ後でしたので理解できましたが、
前作のジャンブリーズ自体が、
ちょっと、ありえない物語でしたので、
続編が、あった事にも、驚きました。

読みはじめると、途中でやめられない内容ですが、
孤独で哀しい物語です。

鼻に特技を持った人の・・・わらしべ長者的な、
ストーリーを連想しておりましたので、ショックでした。

日本だと、必ず最後は、
長者の娘か、お姫様と結婚して、
幸せに暮らすお話なので、以外でしたね。

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ジャンブリーズ  エドワード・リア著 エドワード・ゴーリー絵

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エドワード・リア 著
エドワード・ゴーリー  イラスト
柴田 元幸 訳
河出書房新社  刊



うみのとおくの そらはるか 

じゃんぶりーずのすむという

あたまはみどり てはあおく

ふるいにのってふなでした 

ふるいのふねでうみにでた



「粉ふるい」の船に乗って、20年間旅した
「ジャンブリーズの民」の物語。



クルクル回転しながら、大海原を漂う「粉ふるい」に
乗り込み、冒険に旅立つ「ジャンブリーズの民」

夜は、「粉ふるい」の上に置かれた壷の中で眠ります。

やがて、半島?島?へと、漂着します。

森の中を、手に手に、
様々な物を持って進む「ジャンブリーズの民」

「両手がキャンディーでできた猿」
「金色の蜂」
「チーズ」
「ふくろう」etc.

実にいろんな物資を運びつつ移動します。

陸地を横断したジャンブリーズの民は、
再び海上を、「粉ふるいの船」で進みます。

やがて、20年が経過し、
ジャンブリーズの民は、かつて暮らしていた、
故郷の浜辺へと、無事に帰り着きました。

そう・・・ひとりも、欠ける事なく。

人々は、驚喜し、家族の無事と成長を喜びあいました。


粉ふるいの船なんて・・・ありえませんよね。

ナンセンスの世界ですが、
最後まで読まずにはいられませんでした。

エドワード・ゴーリーに影響を与えた、
3人の、エドワードのうちのひとり、エドワード・リアの作品です。

リアとゴーリーは、最も共感し合いましたし、
二人の間には、共通点もかなり、多かったといいます。
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敬虔な幼子 エドワード・ゴーリー

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エドワード・ゴーリー著
柴田元幸訳
河出書房新社刊

さながら、聖書の様な本です。

ペン描きの挿絵が、ちょっと痛々しい感じがします。


ヘンリー・クランプという3歳の少年が、主人公です。

ヘンリーは、幼く、敬虔なクリスチャンでした。

まだ、何の『罪』も犯してはいないのに、
『罪』の重さにおののき、
日々、お祈りを捧げ、許しを願う日々を送ります。

ある日、カモメを見たヘンリーは妹に、

「僕が死んだら、あの鳥のように天に昇るんだよ」

両親の手伝いをしたいと言いますが、
3歳のヘンリーに、ハンマーは似合いませんよね。

おやつを我慢し、書物に神の名前が、
軽々しく扱われていると言って念入りに塗り潰す日々・・・。

時折は、懺悔の祈りも捧げました。

そしてある寒い冬の午後・・・こんな寒い日には、
幼児は遠出しないほうが無難ですが・・・。

ヘンリーは、ひとり暮らしの老婦人の家に、
自分のプディングを、
半分わけてあげようと、届けに行きました。

その帰り道、大粒の雹(ひょう)に
当たってしまい、風邪をひいたヘンリーは、
あっけなく翌日には死んでしまうのです。

ページをめくった時は、愕然としました。

ヘンリーはまだ、4歳になったばかりなのに・・・。

鳥の彫刻がついた白い墓のイラストが、
哀しみを誘います。
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不幸な子供 エドワード・ゴーリー著

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エドワードゴーリー著
柴田元幸訳
河出書房新社刊



シャーロットは、裕福な家庭の一人娘として、
幸せに育ちました。

ある日、軍人の父親にアフリカ行きの命令が下ります。

間もなく、原住民によって、父親は帰らぬ人に・・・。

失意のどん底で、母親は衰弱死。

ただ1人の叔父は、レンガが
頭を直撃して逝ってしまいます。

あっという間に孤児になるシャーロット。

寄宿学校へ入れられるが、そこでもいじめられて脱走、

昼間は隠れ、夜は泣き暮らす日々。

意を決して、着の身着のままで脱走するも、
すぐに倒れこみ、両親の写真の入ったロケットを、
泥棒に奪われてしまう・・・。

反対方向から来た悪人が、シャーロットをさらい、
アル中の男に売り飛ばしてしまう・・・。

毎日、内職をさせられていたシャーロットの目は、
だんだん、見えなくなってゆきました。

ある日、とうとう、男は発狂し、
失明寸前のシャーロットは、家を飛び出しますが・・・。

ところが、戦死は誤報で、お父様は、生きていました。

父親は、街中を自動車で走り回り、
必死で行方不明のシャーロットを捜します。

皮肉にも、シャーロットは、
父の車にひかれてしまうのでした。

瀕死のシャーロットを腕に抱きながらも、
あまりの変わりように、実の娘とは気付かないのでした。




イラストは、お馴染みの、白黒の緻密なペン画です。

今どき、ベンハーでもないでしょうに、レンガだなんて・・・

悪趣味ですが、目をそらせなくて、
とうとう最後まで読んでしまいました。
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