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カタコンベ 神山裕右

katakonnbe

神山裕右著
講談社刊

2004年第50回江戸川乱歩賞(最年少24歳)受賞



東馬亮・・・NACDの認定ケイブダイバー(洞窟での潜水を専門とする)。

相田宗治・・・東馬の親友。工業系大学の2年生。

水無月健一・・・東谷のかつてのバディ。関東では有名なケイブダイバーだった。

水無月弥生・・・健一の一人娘。現在は、T大の古生物研究者。

柳原史郎・・・ケイバーで、T大の古生物学者。

霧崎彰・・・有名なケイバーで、屈強な青年。


   プロローグ

   1.償い
   2.調査
   3.再会
   4.脅迫
   5.対決
   6.光

ケイバー川島孝史と石岡拓也は、

新潟県マイコミ平で竪穴の大洞窟を発見するが、

正体不明の動物に襲われる。

この動物こそ、絶滅したニホンオオカミではないか

調査するために、調査隊に参加した古生物学者柳原助教授と、

その助手 水無月弥生は、第1アタック班として、

入洞直後に、落盤により、洞窟内に閉じ込められてしまう。

大雨の度に水没する、この洞窟には、

5時間後に水没の危険が迫っていた。

さらに、レスキュー隊の仕掛けたダイナマイトにより、

洞窟内は危険な状態に・・・

洞窟に閉じ込められた、かつてのバディ水無月健一の娘、

弥生を救出する為、

東馬亮は、つながっている可能性のある

旧知の洞窟内の地底湖から潜水し、

単身、救助に向かうのだが・・・

東馬自身も、人には言えない過去を背負っていた・・・

また、救助を待つアタック班の中には、

調査隊とは、別の目的で、

マイコミ平を訪れた者が、居たのだった・・・


読みやすく、一気に読める作品です。

著者は、愛知県出身、

名古屋経済大学法学部企業法学科卒業の方です。

舞台がヨーロッパでないのは、意外で、新鮮でした。
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The Wreckers 呪われた航海

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イアン・ローレンス著
三辺律子訳
理論社刊



  1.難破
  2.打ちあげられた死体
  3.足のない男 
  4.ガリラヤ屋敷
  5.死者たちの列
  6.亡霊のさまよう断崖
  7.悪魔の目
  8.樽にかくされた謎
  9.呪われた湾に船がくる
  10.鎖につながれて
  11.動き出したガーゴイル
  12.心に石をもつもの
  13.封印された過去
  14.決断
  15.荒野をこえて
  16.よみがえった男
  17.信号灯の正体
  18.炎の中の断末魔

3時間程なので、一気に読めます。
首領が誰なのか?
・・・先の見えない面白さの、冒険小説です。

ホラーでは、ありません。

フィクションですが、ありそうな話でコワイ。

船乗りを志す資産家の少年、ジョン・スペンサーは、
父親の帆船アイル・オブ・スカイ号で、初航海に出ますが・・・。

前夜、スペインでワイン樽40個を詰め込んだ後、
船は、あらしに巻き込まれてしまう。

荒波の向うに、信号灯を発見し、喜ぶジョン少年・・・。

スタッフォード船長の制止を振り切って、
上陸しようとする、ジョンの父親・・・。

ところが、船は「墓石岩」の上に座礁し難破してしまう。

砂浜に打ち上げられて、一命をとりとめ、
喜んだのもつかの間。

ジョンがたどり着いた、イギリス、コーンウォールの
ペンデニス村には、恐ろしい『秘密』が、あった・・・。



著者は、「宝島」のスチィーブンソンの、
再来と言われ、続編も描かれています。

洋書も、あります。

人情や人の善悪を、考えさせられる本です。

思いがけない人が、善人だったりして、
意外性があり、面白いです。

短いお話なので、余分な表現がなく
イライラせず、すっきり読めます。

読みやすく、読了後も、爽快感が味わえる
楽しい冒険の物語。
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パズルパレス 上

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パズル・パレス  
ダン・ブラウン 著   
越前 敏弥 ・ 熊谷 千寿 訳                              
角川書店 刊



ネタばれ注意です。

パズル・パレスとは・・・・・クリプト (国家安全保障局暗号解読課 )。

百万桁の暗号を数分で解読できる、ス-パ-コンピュ-タ-
トランスレ-タ によって、 アメリカは、
国内のメ-ルを自在に閲覧していた。
その事態に激怒した、広島出身の
日本人プログラマ-で元NSAスタッフの、
エンセイ・ タンカドが解読不能のアルゴリズム
「デジタル・フォ-トレス」 を開発。

デジタル・フォ-トレスの一般公開を盾に、
NSA副長官のトレヴァ-・ストラスモアに、
トランスレ-タの公表をせまる・・・というお話。



主人公は、ス-ザン・フレッチャ-と
フィアンセのデイヴィッド・ベッカ-ですね。

ス-ザンは、クリプトの主任。
デイヴィッドは、ジョ-ジタウン大学の
現代言語学教授ですが、指輪の捜索に東奔西走します。
これが、一番の、見所でしょう。

表紙の写真にある指輪はタンカドの遺品であり
指輪に彫りこまれた文字こそがパス・キ-。

そこには、ラテン語で『 クイス・クストディエト・イソプス・クストデス 』とある。

この言葉は、ユウェナリスの風刺詩の一節で
意味は、 『 誰が、番人を監視するのか 』

共犯者ノ-ス・ダコタの正体が、
ス-ザンの同僚グレッグ・ヘイルである所は、
ちょっぴり、 ダヴィンチ・コ-ドに似てますね。
登場人物は、決して少なくないですが、
混同しにくいので、読みやすく、4~5時間で読めます。

場面展開が、ス-ザンとデイヴィッドの交互なので、
はじめは、イライラしますが、じき、慣れました。
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睡蓮が散る時

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スザンナ・ジョーンズ著
阿尾正子訳
早川書房刊



小さな画材店を営むラルフは、
再婚相手(東洋人)を探すため東京に来ていた。
彼の妻アップル(タイ人)は、出て行ってしまったから・・・。
インターネットで知り合った、
中国人女性に会うため、フェリーに乗るラルフ。

私立高校の英語教諭 和田留奈は、
同僚の体育教諭 川崎と交際中に
バーで、池田純(16)と知り合う。
川崎のプロポーズを断わった留奈のもとに
ある日、「殺してやる」と書かれた脅迫状が届く。
しかも、純と一緒に、ラブホテルから出た所の
写真が同封されていた。
スキャンダルになる前に、姉のパスポートで、
上海へ出国しようと、フェリーに乗船する留奈だったが・・・。



「アースクエイク・バード」で、2001年の
英国推理作家協会最優秀新人賞受賞。

著者は、1988年に来日し名古屋の高校で
英語教師として1年間勤務。

1994年に再来日し、千葉で中・高校で、
2年間勤務。

3度目の来日で、東京のNHKラジオでも
2年間勤務。

「児玉 清氏絶賛」の一言で、即、購入。

推理小説だと、思い込んで読み始めましたが、
事件性のないまま、物語は、進行していきます。

一気に読めました。
読みやすく、没頭できる本です。

ただ、前作を読まれた方には、少し物足りないかも・・・。

独特の世界があり、日常のどんな様子も
小説になるものだと、思いました。

高校生の頃、たった半年間だけ親友だった、
音信不通の、平(ピン)を頼って、
上海へ渡る、留奈の無謀さ。

一方で、留奈は、
『自分のパスポートを残しておけば、
出国したとは思われない』
と言う、抜け目のなさも持っています。

かたや、ラルフの、初対面の人(女性)の
煙草の煙だけで、激昂する性格・・・。

別れた妻(アップル)の安否が気になりました。

屋根の修理を、頑なに拒むラルフには、
屋根裏部屋を、誰にも見られたくない理由が
ありそうで、コワイ

一方で、サムは、本当に川崎の友人なのでしょうか・・・。

読み終えてからも、もう一度、はじめから
読みなおすと・・・うなずける場面があります。

それでも、なお、疑問が残るのが、
この本の魅力でしょうか。

日本でしか販売されていないという
「コーンと海苔味のチップス」を、
私も捜しましたが、何処にも売ってませんでした。

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イエスの遺伝子

iesunoidennsi60

マイクル・コーディ著
内田昌之訳
徳間書店刊

             
主人公トム・カーターは、ノーベル賞受賞の
直後に、ブラザーフッドから送られた
暗殺者マリアの凶弾によって、妻を失う。

検死の結果、妻が悪性の脳腫瘍で、
余命いくばくもない体だったことを知った
カーターは、友人の制止も聞かず、
ひとり娘のホリーのDNAを、自身が開発した
ジーン・スコープで、検査しますが・・・。

ジーン・スコープが算出した、ホリーの余命は、
あと1年・・・


タイトルが、タイトルだけに書いていいか
どうか、迷いましたが 遺伝子スリラーと
いうことで、お許しください。

後半からが、特におもしろい。

ディズニーが、版権を入手しながらも、
映画化されなかった作品。

カーターが、遺伝子療法を施す為、
世界中をめぐって、キリストの
体細胞を探す所は、迫力があります。

髪の毛1本、爪ひとかけらでもあれば、
イエス・キリストの容姿はおろか、
遺伝子も解明できる・・・。

このあたりは、とても現実味を、おびています。

はたして、奇跡の治癒能力を、持つ
人物は、誰なのか・・・。

言いかえれば、キリストと同一の遺伝子を
もつのは、一体、誰なのか・・・

ここで、想像がふくらみますね。
読者の、予想どおりに
ならない所がおもしろい。

膨大な資料の中から、割り出された
男性が、ネィティブアメリカンだったり
意外性があって、おもしろい。

そして、ジーン・スコープが、探し当てた、
もうひとりの救世主は・・・

最も、意外な人物で、びっくり。

キリストの再来と特定された、その人物にも
生命の危機が、迫ります。

この、あたりが、物語のクライマックス。
゙キドキです。

遺伝子科学の最先端技術をもつ、
ジーニアス社(カーター=社長)。

イエス・キリストの死の直後から、
キリストの再来をかたく信じて、砂漠の
地下洞窟で、待ち続ける
宗教集団ブラザーフッド 。

この、ふたつが「救世主の探索」という
共通の目的を持った時点で、
一気に、からみます。

この対比もおもしろい。

もうひとつは、奇跡の遺伝子・・・ここでは、
ナザレ遺伝子と書かれていましたが・・・。

ナザレ遺伝子の、治癒能力は
素晴らしいものでした。

それこそ、時には、末期ガンの人の命をも
救うことができるのですが・・・

自分自身は、治せないのです。

治療するには、患者自身に遺伝子を、
注入するのではなく、他の誰か・・・
第三者に注入し、芽生えた奇跡の能力によって、
治療される仕組みです

これには、1番、驚かされました。
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パレスチナから来た少女

paresutinakarakitasyoujo

 
大石 直紀著
光文社刊

カメラマン立花 俊也は、パレスチナの難民
キャンプで孤児になった少女
ナイマ・シェハデを保護する 。

帰国後、立花の養女となったナイマは、
立花沙耶として大切に育てられる。

一方、ナイマの姉ノエルは、両親を殺された
憎しみから、テロリスト(マリカ)となり、要人の
暗殺を繰り返していた。

成長したナイマを連れ、アラファト議長との
インタビューを果たす為に、パレスチナ入り
する立花だったが・・・。

沙耶も、マリカに酷似していることから、
事件に巻き込まれていく。

第2回 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作

作者は、フリーライターです。

他の作品に、
「キッドナップ」
「サンチャゴに降る雨」
「テロリストが見た桜」

序盤で、ノエルとナイマが、姉妹である
事が読者にわかってしまう所が、惜しい。

個人的には、ラストでわかった方が
もっと楽しめたような・・・。

設定がおもしろいだけに残念です。

描写が素晴らしく、 ノエルの容姿が
見えるようです。

特に、日本に潜伏してからのマリカ(=ノエル)
の行動に興味をそそられました。

難民キャンプの様子や、アラブの街並みも
描かれていて、興味深い。

全体に、意外性の少ない作品ですが、
自然な流れで、うまくまとまっています。

クライマックスは、盛り上がりのある展開で、
一気に読めました。

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マリアプロジェクト

mariapurojekuto


楡 周平著
角川書店刊

妊娠22週目の胎児の卵巣には、700万個の卵子が存在する。
この卵子は、成長とともに減少し、思春期で200万個になり
実際に排卵されるのは、400万個足らずである・・・

飛鳥物産マニラ支店に勤める瀬島 孝輔は、かつて、
別れを余儀なくされた恋人、大道寺 諒子との間の
女児(6ヶ月で死産の 胎児)から、無断で、摘出された
卵子が凍結保存されていることを知り愕然とする。


瀬島は、長男の心臓移植手術のためにフィリピンを訪れた
諒子と、偶然、マニラで再会するが・・・。


“朝倉 恭介シリーズ”の楡 周平の、冒険サスペンス。

フィリピンのトンド(スラム街)で多発する、幼児・若者の行方
不明事件が、瀬島と諒子の関係に、絶妙に絡んでいきます。

おもしろくなるのは、瀬島の片腕であるマリオの弟が、
消息を絶ってからですね。

愛娘の失踪に疑問を持つオランドが、トンドの有力者で
あった事も幸いし、事態はクライマックスに。          

以降の展開は、目が離せず、一気に読めます。

突入メンバーの多さから、犠牲が出るとは思いましたが、
まさか、こんな結末になるなんて・・・。

第9章は、アヴェリーノとヴェナスの存在なしには語れません。

瀬島の恋人の鳥河 麻里も、事件の突破口を作った割りには、
影が薄い様に感じました。 
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| 晴れのち猫 |
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