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カーニバルのおくりもの

ka-nibarunookurimono
レミイ・シャーリップ バートン・サプリー著
レミイ・シャーリップ 絵
うちだ りさこ訳
福音館書店 刊

カーニバルの日に、ハーレキン少年が友人から贈られたプレゼントとは・・・
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バーバ・ヤガー

ba-bayaga-


ロシアの民話に登場する山姥、バーバ・ヤガーの物語です。


バーバ・ヤガーは鳥の足の付いた、ツリーハウスに住んでいますが、

この本のバーバー・ヤガーの家は、歩きますし、

バーバ・ヤガー自身も、臼に乗って移動するので、

とてもアクティブです。
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南の国の星の砂

minaminokuninohosinosuna

夜空の星が海に沈み、

浜辺に打ち上げられ星の砂になました。

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アブディーの冒険物語 マドンナ

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マドンナ著
小沢征良著
オルガ・ドゥギナ著
アンドレイ・ドゥギン著
ホーム社刊



アブディー少年は、亡くなった両親の親友だった、
腕の良い宝石職人のイライおじいさんと、
ふたりで幸福に暮らしておりました。

イライは、とてもプラス思考の人で、
「物事は全て良い方向へ向かう」と、
いつも、口にしておりました。

イライの作るアクセサリーは、
持ち主に幸運をもたらすという評判なのです。

ところが・・・ある日、お城から使者がやって来ます。

靴に金の鈴をつけたハビブは、いきなり

「4週間後の、王妃様の誕生日までに、
動くヘビの首飾りを完成するように。

4週間後に、受け取りに参上する。」

と、言うのです。

その様な見事な細工の施された宝飾品は、
とても、4週間では、到底できそうにありません・・・。

イライとアブディーは、不眠不休で、
王妃様の首飾りを完成させましたが・・・

約束の日、ハビブは現れませんでした。

替りに届いたのは・・・お城への招待状でした。

王様は、イライをお城へ招き、
直接、首飾りを受け取るおつもりの様でしたが、
寝不足で疲れ切ったイライおじいさんには、
とても、明後日までにお城へ行く体力はありませんでした。

イライは、自分の代わりに、
アブディーをお城へ向かわせますが・・・

ベドウィンの一行に加えてもらったアブディー少年は、
うれしくて、はしゃいでいました。

そいて・・・つい・・・うっかりと、
大事な首飾りの事を、
エル・シャディーとラティブの二人組みに、
しゃべってしまいました・・・

夜中に・・・王妃様の首飾りは、本物のヘビと、
すり替えられてしまいます。

翌朝、首飾りの箱をもったアブディーは、
蛇が入っているとも知らず、
お城へと向かいます。

箱の中身を見た王様は、激怒し、
アブディーは、牢屋の中へ・・・

数日後、イライおじいさんが面会に来てくれて、
牢から出されたアブディーでしたが、
首飾りは見つかっていませんでした。

ふたりは、再び、王様の前に引き出されますが・・・

イライおじいさんは、こう言いました。

「ヘビに見えているだけで、実は、これが、本物の首飾りなのです。

美しい王妃様に身につけて頂ければ、首飾りになります。」

果たして、王妃様が、ヘビを首に巻くと、
ヘビは、ダイヤの舌を出した、動く首飾りになりました。

王妃様のよろこびように、感激した王様は、
ふたりに褒美をとらせ、家に帰してしてくれました。

この話をアブディーから聞き出した、
エル・シャディーとラティブは、
袋いっぱいのヘビを集めて、
王様に献上しましたが、ヘビはヘビのままでした・・・。

二人は、長い間、牢屋に入れられたそうです。

不思議な動物や、奇妙な服装の描かれたイラストは、
独特の世界をかもし出しています。
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八月がくるたびに おおえひで

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おおえ ひで 著
篠原 勝之 絵
理論社 刊


第20回小学館児童出版文化賞。

第18回産経児童出版文化賞推薦。
小学館児童出版文化賞を受賞したロングセラーのリニューアル版。

ヒロイン「きぬえちゃん」が、わずか5歳の時

1945年8月9日、長崎にピカドンが投下されました。



いきなり白い光が、ぴかあっと光り、

とっさに、人形のまるちゃんをつかんでうつぶせたきぬえに、

ものすごい爆風がおそいかかりました・・・


これは復刻版ですが、

原作のイラストは生々しいです。






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悲しい本 マイケル・ローゼン

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マイケル・ローゼン 著
クェンティン・ブレイク イラスト
谷川 俊太郎 訳
あかね書房刊


「悲しみがとても大きいときがある。

どこもかしこも悲しい。

からだじゅうが、悲しい。

…息子のエディーのことを考えるときがいちばん悲しい。

エディーは死んだ。

私は彼を愛していた。

とてもとても深く。

でも、彼は死んでしまった。」


「悲しい本」は、イギリス、アメリカ、オーストラリア、

フランス、オランダ、ポーランド、

日本、韓国、台湾の、世界9ヶ国で発刊されました。


この絵本は、最愛の息子を失った

男性の独白に終始する。


主人公は、自分の悲しみについて人に話したり、

時にはむちゃくちゃなことをしてみたり、

悲しみをやりすごす方法をいくつか編み出したり、

さまざまな方法で、

その悲しみから逃れようとするが、

いつしかまた悲しみの底に引き戻されてしまう。


絶望の淵に沈んだ男を、

悲しみから解放するのは、

幸せの中にあった頃の記憶、

誕生日を祝うロウソクの炎。


愛する者の死がもたらす哀しみを、

徹底して見つめる中から浮かびあがる、

精神的苦痛を描いた絵本。


暗い内容ですが読み終えると不思議と心が軽くなる方も

いらっしゃるのではないでしょうか。
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絵本 クレーン男

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ライナー・チムニク画文
矢川澄子訳
パロル舎刊



一体、著者はどうやって、
この奇想天外で面白い物語を発想したのか
想像もつきません。

短い文章ですが、3回位に分けて
ゆっくり読んで楽しみたいものです。

ザラザラした表紙の手触りに、
温もりが感じられ
とても好きな本です。

著者は、ポーランドの方です。

「クレーン男」のタイトルからは
計り知れない世界が、
意外性タップリに展開されてゆきます。

シニカルなのに、ユーモアがあり
ちょっぴりファンタジーな
不思議な、お話です。





ある街の港に建設された、
巨大クレーンに魅せられた、
『クレーンオトコ』の物語です。

青い羽根つき帽子の男は、
『クレーンの係』を、
やめさせられる事を恐れるあまり、
クレーンの上で生涯を過ごします。

海賊にピストルで撃たれそうになった時も、

戦争が始まった時も、

『クレーンオトコ』は、
クレーンから降りては来ません。

ある日、海が押し寄せてきて
とうとう『クレーンオトコ』は、
ひとりぼっちに、なってしまうのですが・・・。





読了後の爽快感は、言うまでもなく
この本を読んだ事だけで、
「今日は、楽しい1日だった」
と、想える様な素敵な本ですね。

労働意欲をかき立てられる本でもあります。

『クレーンオトコ』の前には、
ひとりづつ、いろんな親友が現れます。

楽しい時は、一緒に、ユーカリのボンボンを
食べながらよろこび合うのです。

サインペンで描いたような、
モノトーンの挿絵が、お話に
広がりを作ってくれます。
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トーキナ・ト 津島 祐子

to-kinato

津島佑子文
宇梶静江刺繍
杉浦康平構成
福音館書店刊


アイヌの守り神、巨大なシマフクロウの不思議な神話。

物語は、アイヌの口伝、カムイ・ユカラによって語られていきます。


全篇の絵は、イラストではなく、

アイヌの詩人で民族解放の運動家、

宇梶静江氏の刺繍で描かれています。


著者の津島佑子氏は、野間文芸賞、谷崎潤一郎賞、

川端康成文学賞、読売文学賞、泉鏡花文学賞、

伊藤整文学賞、女流文学賞、大佛次郎賞を、

受賞された作家であり、父親は、太宰治氏です。


最近では、萱野茂氏が編纂したアイヌ語の辞典も出版されています。


過去、アイヌ語の使用は、他の先住民族の言語と同様に

禁じられた時代もあったようですが、

最近、アイヌ語を見直し

伝承していこうという動きもあるようです。


先日、NHKで、

『アイヌ語の位牌を背負っていると言う者がいるが、

まだ、位牌にはなっていない。

言葉さえ持っていれば、自分達は違う民族だと言える』・・・という

アイヌの古老 萱野茂氏の言葉が印象的でした。

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おじいさんのハーモニカ

ozi-sannnoha-monika


ヘレン・V. グリフィス 著
ジェイムズ スティーブンソン イラスト
今村 葦子 訳

コオロギの声、森ガエルのざわめき、ものまね鳥の歌。

おじいさんの家があるジョージアの夏は、

自然でみちていました。


でも、体調を崩し、都会に暮らす家族との

同居を余儀なくされた、おじいさん・・・


都会の暮らしの中で、

次第に元気をなくしていくおじいさんにとって、

ジョージアの夏が、懐かしくて、たまりません。


おじいさんの孫娘が、

思い出にみちたジョージアの夏のしらべをとりもどすまでをえがく、

心にしみるすがすがしいお話。


gremz:食物連鎖
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おじいちゃんがおばけになったわけ

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キム・フォップス オーカソン (著),
エヴァ エリクソン (イラスト),
菱木 晃子 (翻訳)


エリックのおじいちゃんは、

おばけになっちゃった。

いったいどうして?

エリックと、もう一度一緒に過ごしたかったのでしょうか・・・

エリックとおじいちゃんは、

限られた時間を、どんな事をして過ごすのでしょう?

デンマークの傑作絵本です。


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おおきなたまご M.P.ロバートソン

ookinatamago

M.P.ロバートソン (著, イラスト)
笹山 裕子 (翻訳)
PHP研究所刊

ある朝、ジョージがにわとり小屋をのぞくと、

メンドリが大きなたまごを温めていました。


ジョージはそのたまごを自分の部屋に運び、

三日三晩、お話を聞かせてあげました。


すると四日目に、たまごはごとごとと動きはじめました。


どう見ても、鳥とは思えない

何かが生まれようとしています……。


ついに、卵が割れて、

生まれてきたのは、なんと緑色のドラゴンでした。


ジョージはドラゴン語を話せませんが、

ドラゴンが「ママ!」と言ったことはわかりました。


ジョージは、お母さんになったことはありませんが、

しっかり育てなきゃと思いました。


それからジョージは、美しい飛び方、

お姫様のいじめ方、騎士との戦い方などを教えてあげました。


そして、ジョージが寝る前に

ドラゴンのでてくるお話を読んであげると、

ドラゴンは涙を流していました。


ドラゴンは仲間に会いたくなったのです……。

一度は、ドラゴンは、仲間の元へと旅立ちましたが・・・


ある夜、ジョージは、ドラゴンに乗って

遠い世界にあるドラゴンの国へと旅立つのでした・・・

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木を植えた男 ジャン ジオノ

kiouetaotoko


ジャン ジオノ  著
フレデリック バック  イラスト
寺岡 襄  訳
あすなろ書房刊

荒れ地を緑の森によみがえらせたエルゼアール・ブフィエの半生。


フランスの荒廃した山岳地帯を、一人旅する10代の青年は、

1人の羊飼いの寡黙な農夫エルゼアール・ブフィエに出逢う。


炭焼きと木こりでしか暮らせない厳しい土地では、

森は消えうせ、廃墟だけが残っていた。


55歳になるというその羊飼いは、

3年前から荒地に、ブナを植えているという・・・


やがて第一次大戦が勃発し、青年は戦地へ出征し復員するが、

エルゼアール・ブフィエは、その間も、黙々と木を植え続けていた。


やがて、30年の歳月が流れて、

荒地だった山は、緑の森へと姿をかえていた。



同名の短編映画は、’87アカデミー賞短編映画賞受賞しました。
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つみきのいえ 平田 研也

gremz(グリムス):地球温暖化

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平田 研也 著
加藤 久仁生 イラスト
白泉社刊

アヌシー国際アニメーションフェスティバル最高賞アニメの絵本。

海の中に建つおじいさんの家。

海面が上昇する度に、

おじいさんは、家を建て増しして暮らしていました。


部屋の中央の釣堀から、魚を釣って食べ、

必要な物は、行商人の船から購入していましたが、

ある冬、とうとう海水が部屋の中まで入ってきてしまいました。


街の人々は、次々に他の土地へ引越してしまいましたが、

おじいさんは、想い出のつまった家を離れたくありませんでした。


家を建て増ししている最中に、

大切な大工道具が、階下(海中)に落ちてしまいました。


アクアラングをつけて、おじいさんは、

3年前、まだ、おばあさんが生きていた頃に

暮らしていた家へと、潜っていきました。


大工道具は回収しましたが・・・

おじいさんは、懐かしさで、いっぱいになりました。


愛娘が、嫁いだ時の家、

子猫が行方不明になって、子供達が哀しんだ家、

子供が生まれた時の家、

そして、1番下の、とても小さな家にたどり着きました。


おじいさんとおばあさんは、まだ、子供だった頃、

ここは陸地でした。

おじいさんはここに小さな家を建て、

おばあさんと結婚したのでした。


おじいさんは、家を増築して、

また以前のように暮らしはじめました。


コンクリートの裂け目に咲いた花を見つめて、

おじいさんは、微笑むのでした。
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お月さんももいろ 松谷みよ子

gremz(グリムス):再生紙

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松谷みよ子著
ポプラ社刊


庶民が、珊瑚をもつことを許されなかった時代、

土佐の海辺を舞台にくりひろげる、

海女「おりの」と猟師「与吉」の悲恋の物語。


しかし、当時は、山の者と海の者が、

結婚する事は、許されませんでした・・・


与吉は、おりのの父親の病に効く「熊の胃」を、

「熊の胃は強いので、ちびっとだけ、噛んでねぶっとけ」

そう言って、おりのに手渡します。


おりのの暮らす浜辺で、

貴重な「ももいろ珊瑚」が採れる事は、

ずっと昔から、極秘にされており、

誰にも知られてはならない掟でした・・・


おりのは、夜、ひとりで密かに小船を操り、

桃色珊瑚を採るのでしたが・・・

まだ、あどけない、おりのが船上で唄う

『お月さん ももいろ』の唄は、

いつしか都へ聞こえてしまったのです。


珊瑚のカンザシなど、見た事もない、

おりのは、捕らえられて無残にも処刑されてしまいます。

もし、おりのに母親か姉妹がいたら、

そんな危険な唄は、唄わせなかったでしょう・・・。


ももいろ珊瑚は、

おそらく・・・海も見た事がないであろう姫様の、

櫛やコウガイになったそうです。


『お月さん ももいろ 誰ん言ぅた 海女ん 言ぅた 海女の口引き裂け』

この唄が、頭から離れません。

救いがたい哀しみとともに、

後味の悪さが残る作品ですが、

何故だか、忘れる事ができません。

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てん ピーター レイノルズ

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ピーター レイノルズ 作
谷川 俊太郎 訳


ワシテは、お絵かきなんて大嫌い!

白紙の画用紙を見た先生が、

「まぁ、吹雪の中のホッキョクグマね」って。


「よしてよ」

ワシテは、描けないだけ・・・なんですね。


先生は、白紙の画用紙に、自分の印をつけるように、

ワシテに勧めました。


画用紙の、真ん中にマーカーで黒い「点」をつけて渡すと、

先生は、名前を書いて・・・って。


絵は、描けないけど、名前なら書けるんだ・・・って、

ワシテは、「点」の描かれた自分の画用紙に、

名前を記入して提出しました。



すると、数日後。

絵の授業の時、先生の机の上には、

ワシテの描いた、

あの「点」が金色の額縁に入って

堂々と飾られてるではありませんか・・・


その絵を、まじまじと見つめたワシテは、

翌日から美術室にこもり、

様々な「点」を描き続けました。

開けた事もない、絵の具のパレットを開け、ワシテは大作を描きました。


やがて、ワシテの「点」の展覧会が学校で開かれ、

大好評を、はくしたのです。


幼い少年から、

「お姉ちゃんは、すごい絵描きだね」と褒められたワシテは、

その少年にも、絵を描く事をすすめたのですが、

彼は「定規を使っても、真っ直ぐ線が引けないんだ・・・」

と言いました。


ワシテは、少年に、画用紙に線を描いてもらうと、

「お願いだから、ここに、名前を書いて」

と、頼んだのでした。



巻末には、著者の

恩師に捧ぐという、言葉が書かれておりました。
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ヘンリー・ブラウンの誕生日 エレン・レヴァイン

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エレン・レヴァイン作
カディール・ネルソン絵
千葉茂樹訳
すずき出版刊



最愛の家族が売られていくのを、

目の当たりにしたヘンリー・ブラウンのとった行動とは・・・


2008年コールデコット賞オナー賞受賞作。


働き者のヘンリー少年は、主人から病床で、

息子に譲ると告げられてしまいます。


母親と離れ離れにされ、

煙草工場で働く日々。


やがて、ヘンリーは街で買い物に来ていた女性と知り合います。

互いの主人に許可をもらい、

結婚して一緒に暮らし始めたヘンリーは、

3人の子供にも恵まれとても幸福でした。


白人の主人が、資金に困窮しているという噂を

聞きつけたヘンリーの妻が心配する中、

・・・子供達が売られてしまうかもしれない。

やがて、不安は最悪の形で的中してしまいます。


ヘンリーが働きに出ている間に、

妻と子が売られてしまったのです。


友人からの知らせを受けたヘンリーは、

奴隷市場へ急ぎましたが、

妻と幼子が、遠ざかって行くのを

見送るしかありませんでした。


哀しみに打ちひしがれたヘンリーは、

ある計画を友人に打ち明けます。

それは、木箱に自分を入れて、

小包として自由の土地へ送り届ける・・というものでした。


黒人奴隷の逃亡を手助けする、

地下鉄道(地下組織)の白人の手を借りて、

工場を欠勤したヘンリーは、

夜明け前に、街を発送されてゆきました。

27時間、排尿さえせず、

2~3枚のビスケットとわずかな水で、

逆さまにされても堪えたヘンリーは、

地下鉄道の同士の手で無事に開封され、

晴れて自由の身に・・・


この日がヘンリーの誕生日となりました。

ヘンリー・ボックス・ブラウンと呼ばれ、

逃亡者の間で、最も有名になったヘンリーの自伝です。

穏かな内容と、美しいイラストが魅力です。
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おそばのくきはなぜあかい 石井桃子

osobanokukihanazeakai

石井 桃子作
初山滋絵
岩波書店 刊




「おそばのくきはなぜあかい」


お蕎麦と麦が、白い髭のお爺さんに出会います。

川に橋がないので、

お爺さんは、向こう岸へ渡ることが出来ません。

麦は冷たいから断わりましたが、

親切な蕎麦は、冷たい真冬の水の中をお爺さんを、おぶって川を渡ります。

蕎麦の脚は、冷たさで真っ赤になりました。

そのため、蕎麦の茎は今も紅いのだということです。

ところが・・・この老人は、実は・・・穀物の神様だったのです。



「おししのくびはなぜあかい」


あるところに元気な猿がおりました。

退屈な猿は、お獅子と遊ぶ事にしました。

お獅子に勝負を挑まれた猿は、

負けない様に智恵を使い、何度もお獅子に勝ちます。

その結果、お獅子の首は、真っ赤になってしまったのですが・・・



「うみのみずはなぜからい」


貧しかった弟は、

白い髭の老人から不思議な事を教えてもらいます。

教わった通り、小人に魔法の石臼をもらって、

大金持ちになってしまいますが、

うらやましくなった金持ちの兄がやってきて、

その石臼を盗んでしまいます。

兄は、船に石臼を乗せて行くうちに塩が舐めたくなり、

魔法の石臼から塩を出しますが、

止め方を知らなかったので、

どんどん塩は出続け船もろとも沈んでしまったと言う事です。

海の底では、今も、あの石臼が塩を出し続けているので

海の水は塩辛いのです。



「おそばのくきはなぜあかい」

「おししのくびはなぜあかい」

「うみのみずはなぜからい」

の3作品が収録されております。


初山滋氏の美しい幻想的なイラストは、

地味なのですが、忘れられない印象を残しますね。

「むかし むかし おおむかし 

くさや木がまだ口をきいていた頃のお話です」

の語り口で始まる、典型的な日本の昔話ですが、

グリム童話にも、共通する残酷性も備えており、

幼年期には、ややショッキングな場面もございます。
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クラウディアのいのり 村尾靖子

kuraudezxianoinori
村尾靖子著
小林豊イラスト
ポプラ社刊



ロシア革命後、幼くして家族を失い

独りでひっそりと暮らすクラウディアは、

ある日、保養所でひとりで食事している日本人男性に気づきました。


誰にも分け隔てなく親切なクラウディアは、

その男性に声をかけました。


男性とその妻子は、終戦時、

一緒にユーラシア大陸にいたのですが、

男性だけが、スパイ容疑でロシア当局に逮捕されてしまったのです。

過酷なシベリア収容所での抑留生活を経て、

解放はされたものの、スパイ容疑は晴れず、

帰国の許可も得られず、

未だに当局に監視されているのだと言うのです。


クラウディアは、気の毒でなりませんでした。

間もなく、ふたりは、村にあるクラウディアの家で、

共に静かに暮らし始めました。


夏は、サイドカーに同乗して、ミツバチの森へ行き、

ふたりでハチミツをたくさん採って、夏中、森の家で暮らしました。


男性(ロシア名ヤコブ)は、機械も木工もとても得意で、

作れない物はない程でした。

当局の監視に怯えながらの暮らしではありましたが、

ふたりは幸福でした。


両親と死別したクラウディアにとって、温かい家族の生活は

かけがえのないものだったのです。


ところが、ふとした事から、ヤコブの妻子が健在で、

夫の帰国を日本で待っている事が、判ってしまうのです・・・

クラウディアは、悩みました。


クラウディアの出した結論は、

「他人の不幸の上に、自分の幸せを築く事はできない」

というものでした。

黄昏に、日本の歌を口ずさみながら、

ひっそりと哀しむヤコブの姿を見てしまったクラウディアは、

覚悟を決めたのでした。


やがて、ふたりは、駅で今生の別れをします。

日本に帰国したヤコブの手元には、

クラウディアからの手紙が残されました。

それは、ふたりの想い出を綴った、長い長い手紙でしたが、

ついに、ふたりが再会する事はありませんでした。





ヤコブの無実を信じたクラウディアの

ひたむきさには心を打たれます。

どんな機械も自作できる人は、

当時は稀だったのではないでしょうか。

逮捕される前は、どんな職業の方だったのか、

何故、スパイ容疑をうけたのかは、

書かれてはおりませんでした。

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スパイダーウィック家の謎2 魔法の石をさがせ

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ホリー・ブラック著
トニー・ディテルリッチ イラスト
飯野 眞由美訳
文溪堂刊



ジャレッド・グレース・・・アーサー・スパイダーウィックの妖精図鑑を発見した少年。

サイモン・グレース・・・ジャレッドの一卵性双生児の弟。動物好き。

マロニー・グレース・・・グレース家の長女で、フェンシングの達人。

シンブルタック・・・鉛筆くらいの大きさの、靴下で作ったつなぎを着た茶色い妖精ブラウニー。

トロール・・・川に棲む肉食の妖精。身長2m。

ホグスクイール・・・ゴブリンに囚われたホグゴブリン。

グリフィン・・・鳥の翼をもった怪物。

   1.ネコがいなくなった
   2.魔法の石をさがせ
   3.マロリーが剣をふるう
   4.サイモンはどこ
   5.ジャレッドの決断
   6.ネコはどこに   
   7.とんでもないペット

ジャレッド少年は、転校して以来、仲良くしたいのに、

新しいクラスに馴染めず、

ささいな事でクラスメートと喧嘩をしてしまいました。

沈んだ気持ちで帰宅すると、

サイモンの新しいペットのネコが行方不明になっていた。


一緒にネコを探してほしいと言うサイモンをキッチンに残し、

妖精図鑑を読みふけるジャレッドに、

家つき妖精シンブルタッグは、危険を告げる。

獣の匂いが迫っていると・・・。


シンブルタッグが窓から庭を見ると、

すでに、ゴブリンが森に現れ、

サイモンもネコ同様、ゴブリンに誘拐されてしまっていた。

ジャレッドには、シンブルタッグ以外の妖精の姿は、見えないのだった。

シンブルタッグの説明によると「見る力」が、必要らしい。


物置から探し出した片眼鏡に、

シンブルタッグから、力づくで奪い取った

「魔法の石」を装着したジャレッドとマロリーは、

フェンシングの剣を手に森へサイモンの救出に向かう。


ジャレッドの制止を振り切って川を渡ろうとしたマロリーの前に、

2mもある妖精が立ちはだかった。


アーサー・スパイダーウィック少年の、

兄をさらった、ビックトロールでした。

日光に当たる事ができないトロールから、

なんとか逃れ、浅瀬を渡って、しばらく進むと、

10人のゴブリンが、焚き火でネコを焼いて食べていました。


焚き火のそばの、樹上の鳥かごに捕らえられていた

ホグスクィール(ホブゴブリン)とサイモンを救出するジャレット。

所が、ホブゴブリンの唾をつけたハンカチで、目をこすると、

魔法の石がなくても、ゴブリンの姿がハッキリ見えるではないか!

マロリーも、目に唾をかけてもらう。


トロールのいる深みにゴブリンをおびき寄せ、

倒したまでは良かったが、

動物好きのサイモンは、ゴブリンに囚われ

傷ついたグリフィンを家に連れて帰ると言うのだ。

森へ引き返し、グリフィンを馬小屋へ隠し、

サイモンは、ゴブリンから救い出した、

みかん色の仔猫をペットにした。


母親に、遅くなった言い訳をしてベットに戻ると、

ジャレッドのベッドはシンブルタッグの仕返しで、メチャメチャだった。




表紙の妖精は、川に棲むトロールです。

エキサイティングでちょっと恐くなった、

「Spiderwick Chronicles」シリーズの第2弾。

前作『The Field Guide』で暗示された

不思議な妖精の世界が、いよいよ現実のものとなります。
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カンフー・パンダ the movie novel スーザン・コーマン

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ドリームワークスアニメーションシリーズ
スーザン・コーマン作 
杉田七重訳
角川書店 刊

ラーメン店の息子ポー(ジャイアントパンダ)は、

毎日、カンフーファイブに憧れ、カンフーの練習に明け暮れていた。

そんなポーに父(ダチョウ)は、

自分のラーメン店を継ぐ様に迫る。

ラーメンを運ぶポー・・・

だが、ジャイアントパンダが働くには、この店は狭すぎたのだった。


平和の谷では、シーフー老師のもと、

マスター・ファイブ(タイガー、モンキー、ヘビ、カマキリ、ツル)

の面々がカンフーの修行を続けていた。


ある日、ウーグウェイ導師の予言どおり、

カンフー・ウォーリアーの、

タイ・ラン(ユキヒョウ)が脱獄してしまう・・・。


しかし、平和の谷を救う「龍の戦士」に選ばれたのは、

ジャイアントパンダのポーだった。


ポーはカンフー・マスターになることができるのか?

厳しい修行が始まったのだが…。


ぷよぷよで食いしん坊のポーに、

カンフーを教えるために、食べ物を利用する老師だったが・・・。
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魔女のひみつ コリン・ホーキンス

majonohimitu

コリン・ホーキンス作
岩田佳代子訳
金の星社 刊

物語ではなく、魔女らしさのHow To本みたいな内容です。

「魔女は、紅茶が好き」
「疲れた日は、ローズマリーを、お風呂に入れる」
「犬に噛まれたら、その犬の毛を抜いて、
油で揚げ、ローズマリーの小枝と一緒に傷口に貼ります」

・・・・。

笑いながら読める程、面白い内容ではありませんが、
目が点になる様な事が、いくつか、書かれております。

イラストは、コミカルでした。

何かの、待ち時間に読むのなら、
いいかも知れませんね。
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わすれられないおくりもの

wasurerarenai


スーザン・バーレイ 作・絵
小川 仁央訳
評論社刊



「長いトンネルのむこうに行くよ、さようなら アナグマより」

・・・それが、長年、森の動物達に愛された、
長老アナグマからの最期の手紙でした。

聡明で物知りで、とても器用な、アナグマは、
みんなから、とても、頼りにされておりました。

ウサギの奥さんに、料理を教えたのもアナグマでした。

冬のはじめ・・・杖がないと歩けなくなった
アナグマは、次第に、自分に死期が迫ったのを悟ります。

アナグマの最期の望みは、
もう、一度、杖なしで、走る事でした。

ある晩、アナグマは、長い長いトンネルの中を、
飛ぶ様に走り廻る、とても素晴らしい夢を見たのです。

アナグマは、とても幸せでしたが・・・
すぐに、自分のからだが、軽くなっている事に気付きました。

アナグマが、姿を現さないので、
心配した森の仲間が、アナグマの家を訪れると・・・

突然の出来事に、みんなは、途方にくれてしまいます。

やがて、落ち着きを取り戻したみんなは、
互いに、いろいろなことを教えてくれた、
優しいアナグマの思い出を語り合います。

全員がそれぞれ、ひとつづつ、
アナグマとの素敵なエピソードを持っておりました。

教わった事や、助けられた事・・・
内容は様々でしたが、それらは、皆、
アナグマからの忘れられない贈り物となって、
深く心に残りました・・・。


静かな哀しみがこみ上げてくる本です。

逃れられない事では、ありますが、
考えたくないというのが、正直な感想です。
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世界で一番の贈りもの マイケル・モーパーゴ

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マイケル・モーパーゴ作
マイケル・フォアマン絵
佐藤見果夢訳



映画「戦場のメリークリスマス」の原作です。


第2次世界大戦の前線で自然発生した、

イギリス兵とドイツ兵の、

クリスマス休戦の物語です。


クリスマス休戦の間、

両国の兵士は、塹壕の中で、

お互いに自国の酒と、

とっておきの食料を持ち寄り、

一晩中、飲み明かしたのだそうです。


物語の主人公はクリスマスの日に、

たまたま骨董屋で、

念願のアンティ-クの机を入手します。


帰宅後、大喜びで、購入した古机の修理をしている時に、

偶然「開かずの引き出し」に気付きます。


その開かず引き出しの中には、

箱に入った古びた手紙が、隠されていました。


その古い手紙は・・・

第二次世界戦中に、戦地にいた若い兵士から

妻への・・・生存中に書かれた最期の手紙でした。


そこには、妻の字で

「私が死んだら、この手紙と一緒に埋葬して欲しい」

と、添え書きがありました。


古机は、よく見ると、焼け焦げた痕がありました。

戦禍の痕跡でしょうか。


心配になった主人公は、

手紙に書かれていた住所へと向かいます。


妻の家を捜すと・・・今は老婦人になっているでしょうが、


老婦人の家は、火事になり、引っ越していました。


引越し先を訪ね歩き、最後に主人公が向かった先は保養所でした。


老婦人は、痴呆の症状が進み、

個室に、おいででした。


結局、その若い兵士(=ご主人)は、

クリスマス停戦後の戦闘で、

戦死してしまわれていたのです・・・。


手紙を受け取った老婦人は、

「クリスマスには帰ると約束したとおり帰って来てくれたのね」

と・・・主人公の手を握りしめました。


彼女の目に映ったのは、

出征の日、別れたままの夫だったのでしょうか。


美しくも悲壮な物語です。

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トスカーナの祈り イタリア、光と風の旅(葉祥明画集)

tosuka-nanoirori

葉祥明 著
サンリオ刊

葉祥明の画集です。

著者が、1998年「世界わが心の旅」(NHK)で、
見た風景が描かれています。

明るいトスカーナ、聖フランチェスコの町アッシジ、
緑濃いペルージャの丘などの風景画を収録。


巻末には、著者の
旅行記も書かれていて興味深いです。

イラストと風景写真を、一緒に
見られるので楽しめましたよ。
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森のささやき

morinosasayaki

蒔 悦子作
荒蒔直人訳
悠書館刊



山も大きな川もない関東平野のまっただ中。

あるのは畑と田んぼと林。

宅地林を背にした家々だけという農村風景。
景色の変化にとぼしい分、
夕もやにかすむ森の時間が流れていく様を
固唾をのんで見守っていた子供時代。

子供の時の感動が
おとなになっても忘れられない。

そんな思いを作品化した絵本に、
交通事故で逝った息子による英訳を付して出版。


フード付きのコートを身にまとっているので、
主人公の顔はわかりません。

森の奥へ奥へと、歩いて行く主人公・・・。

私自身も、森の奥へ引き込まれていく様な
感覚にとらわれました。

イラストを見る限りでは、深いこの森は、
到底、日本の森には思えません。

何処か、ユーラシア大陸の果てにある様なイメージです。

森の絵は、何が起こっても
不思議ではない程、神秘的に描かれています。

主人公は、森の奥で、
離れ離れになった家族と、再会するのですが・・・。

目立たない表紙とは、裏腹に、
あでやかな森の世界が広がります。

最後に、一瞬だけ主人公が、
振り向くシーンがあるので、お楽しみに。

2007.12月に出版された作品ですが、
「森のささやき」というタイトルの絵本は、
他に、2冊もあります・・・。

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だるまだ!

darumada

高畠那生 作・絵
長崎出版 刊

海のかなたの沖合いから、

ざざっざざっ・・・と

存在感のある音を立てながら、
大小いろいろなダルマが、浜辺に押し寄せてきます。

ずいっ・・・

南国のリゾート地らしき浜辺に
上陸した無数のダルマは、
あっという間に、街中へ広がって行きます。

初めは珍しそうに、ダルマを眺めていた人々も、
ダルマを家に持ち帰りはじめました。

もう、今では、街中ダルマであふれています。

そのうち、ダルマは世界中に広まってゆきます。

南の国へも、ヨーロッパへも・・・。

もう、それこそ、ダルマのない国はありません。

大きさがいろいろあって、使いやすい
便利なダルマは、世界中で重宝がられます。

とても大きなダルマは、
ワインの醸造用のタンクになりました。

ふと、空を見上げると・・・

何かが、空から降ってきます。

はて?

何でしょう?

パラシュートで大空から舞い降りてきたモノは・・・。



ダルマの顔は、どれも額が大きくせり出しています。
リーゼントでは、ないそうですが、
迫力も、充分あります。

ちょっと、コワイ本かな・・・

と、思いましたが、予想外の展開でした。

ダルマは、あくまでもモノとして
描かれています。

決して、歩きませんし、手足もないのです。

まねき猫がパラシュート降下して来た時は、
「ああ、やっぱり」と、思った反面
何だか、ホッとしました。

信楽焼きのタヌキや張子の虎よりは、
まねき猫のほうが、しっくり来る感じですね。

最近、ダルマが主人公の絵本を
よく見かけるようになりました。

なんだか・・・新鮮で、楽しめましたよ。
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島ひきおに

simahikioni6071

梶山俊夫 絵
山下明生 作
偕成社刊



ある小島に、さびしがり屋の鬼が
ひとりで住んでいました。

誰かと話がしたかった鬼は、
「え~んやこら」
島をひっぱりながら、海の中を歩き出しましたが・・・。





鬼の顔は、一度見たら忘れられない程
いかにも、鬼らしく描かれています。

広島県の島のすぐ近くにある
敷島(かつては引島と呼ばれていた)の頂上は、
祠があり、霊場になっているそうです。

『敷島を引っ張ってきた鬼が、現在、
祠の建っている場所で力尽き滅した』
と言う、言い伝えが残っております。


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チヌロップのきつね

tinurottpunokitune7572
高橋宏幸作・絵
金の星社刊



英語版・ドイツ語版が出版され、
アニメ映画でも話題をさらった詩情豊かな絵本。

千島列島に実在する小島をモデルに描かれました。





太平洋戦争末期、チヌロップ島へ
今年も、昆布漁をする老夫婦が上陸しました。

おばあさんは、生後間もない野生のコギツネに
『ちびこ』と名付け、可愛がります。

おばあさんは『ちびこ』の(赤い布でできた)首輪に、
一輪のキツネザクラの花を、さしてあげました。

チヌロップ島にも、やがて、戦火が迫り
老夫婦が、島を去る日がやってきました。

ふたりが去った後のチヌロップ島に、
日本兵が上陸して来るようになり、
島のあちこちで、恐ろしい銃声が響くようになりました・・・。

キツネ達は、1匹・・・また1匹と
銃弾に倒れてゆきました・・・。

そんなある日、『ちびこ』は
ひとりで散歩に出た森で、ワナに足をはさまれ、
身動きがとれなくなってしまいました・・・。






北海の孤島に住む狐の一家と
老夫婦の心の交流の物語。

目立たない絵ですが・・・

赤いヒモを首輪がわりに巻いてもらった
赤ちゃんぎつね『ちびこ』が、おばあさんに
抱かれているイラストは、それはそれは可愛い。

見た人の心をうつでしょうね・・・。

著者は、太平洋戦争が激化する昭和19年に
日本兵として、チヌロップ島に上陸しました。

その時、島を去ろうとしていた老夫婦から、
『どうか、狐を可愛がって下されの』
と、頼まれたそうです。

島内では、その後・・・
密猟者の仕掛けたワナ(トラバサミ)が
相次いで、発見されました。

そのワナのひとつには・・・
白骨化した子狐の遺体が、挟まっていたそうです。

すぐ近くには、母狐が運んで来たと思われる
エサ(小動物の骨)が、沢山残っていたそうです。
その光景の、あまりの痛ましさに、
著者は、強い憤りをおぼえ、本書を執筆されました。
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チェブラーシカ

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エドゥアルド・ウスペンスキー原作
こじまひろこ訳
やまちかずひろ文
小学館刊

ロシアの人気キャラクター
『チェブラーシカ』が絵本になりました。

もちろん、人気者のワニのゲーナも一緒ですよ。





オレンジ畑で遊んでいるうちに、
木箱の中で、眠りこんでしまった、不思議な生き物は、
オレンジと一緒に、果物屋さんに運ばれてしまいます。

木箱を開けて、びっくりしたおじさんは、
生き物を、座らせようとしますが
何度も、転んでしまって、うまく座れません・・・。

おじさんは、この動物に
『チェブラーシカ』という名前を付けました。

チェブラーシカとは、ロシア語で
「よく、転ぶ」と、いう意味です。

おじさんは、チェブラーシカを
動物園へ紹介してくれましたが、
同じ名前の付いた「檻」がないので
飼育してもらえませんでした。

チェブラーシカは、今度は、おじさんの友達の家へ行き、
そこで暮らす事になりましたが・・・。

チェブラーシカは、住む家を、持っていなかったので
電話ボックスに住む事になりました。

ひとりぼっちのチェブラーシカは、
友達を捜しながら、街を歩いていると・・・。

ワニのゲーナの描いた
「友達募集」の広告を見たチェブラーシカは
大喜びで、応募します。

ちょっぴり意地悪な、シャパクリャクさんや
女の子も集まって
『友達の家』を建てる事になったのですが・・・。





アメリカのホームコメディーのような内容です。

個人的には、チェブラーシカよりも
ワニのゲーナが好きになりました。

ゲーナは、昼間はワニらしくしていて・・・

5時になると、服を着て帽子を被って
係の人には『お先に失礼します』と言って
動物園からアパートに帰る・・・ワニなのです(笑)

緑色のゲーナが、なんとも可愛く、
生き生きと描かれていました。
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ねぎぼうずのあさたろう1 とうげのまちぶせ

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飯野和好絵・文
福音館書店刊

畑に植わっている
『ねぎぼうずのあさたろう』の活躍を描く、股旅物。

今日も、また『やつがしらのごんべえ』と
『こいもちょうきち』が、
『しいのみのおようちゃん』をいじめています。

あさたろうは、「・・・もう、我慢できない」と
葱畑の土の中から飛び出します。

回転しながら、「ねぎじる」を飛ばし、
悪党をやっつけます。

あさたろうは、(何故か)畑には戻らずに、
いきなり(笑)縞の合羽に三度笠で
旅支度を整え、村を出てしまいます。

峠の茶屋で、のんびりと団子を食べる、あさたろう・・・。

だが、あさたろうの隣には
腕の立ちそうな浪人『きゅうりのきゅうべえ』の姿が・・・。

危うし、あさたろう!(講壇調で)





登場人物が、野菜で統一されていて
食品キャラということで、アン○ンマンを連想しました。

若干、展開に無理が感じられますが・・・。

本書は、シリーズ化されており、
5作目まで出来ています。

ねぎぼうずと言うと、西洋的な
可愛いイメージを持っていたので、
「あさたろう」の濃いキャラには、正直、戸惑いました。

「ねぎじる攻撃」も、ちょっと・・・。

絵には、あまり馴染めませんでしたが、
これは、もう、好みの問題なので・・・。
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