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いやはや メアリー・ルイーズ・ゲイ

iyahaya


メアリー・ルイーズ・ゲイ著
江国 香織 訳

みんなが当たり前にできる事が、
出来ない猫「いやはや」

みんな猫は空を飛べるのに、
「いやはや」は飛べません。

目が、回ってしまうのです。

尻尾を開店させても、飛べません・・・。

友達の、バグとビジューが、
いやはやを抱えて大空へ飛びたちました。

海の上から、いやはやの手を離すと、
いやはやは、やっぱり、まっさかさまに水の中へ。

ところが、いやはやは、泳げたのです。

世界中の猫は泳げないのに・・・
いやはやだけは、泳げたんです。

親友の子豚のポーティアが、励まします。



個性的なイラストは学生の頃から、イラストで
生計を立てていた著者の手によるものです。
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くまとやまねこ 酒井駒子

kumatoyamaneko

酒井駒子
河出書房刊



親友でルームメイトの「小鳥」が、逝ってしまってからというもの、
くまは、哀しみにしずんでおりました。

冷たくなってしまった小鳥の体を小箱におさめ・・・

美しい花で飾り立てました。

毎日、小鳥が生きていた頃と少しも変わらず、
小鳥に話しかけるのです。

やがて、くまは、小鳥の入った小箱を手に、
外出するようになりましたが・・・

みんな、くまの話を聞いては、くれるのですが・・・

くまの気持ちに共感してくれる仲間は、
ひとりもいませんでした。

そんな時、くまは、ギター奏者の「やまねこ」に出逢います。

かつて、演奏しながら、一緒に旅をしていたタンバリン奏者に、
先立たれた過去を持つ、やまねこは、
くまの心情を理解し、慰めながらも、
小鳥の小箱を埋葬するよう諭します。

こうして、小鳥は、ふたりの、想いで深い場所で永眠する事ができ・・・

くまは、やまねこという新しい友人を見つけたのでした。

くまは、小鳥の想いでのつまった森を去り、
タンバリン奏者となって、
やまねこと共に旅立ったのです。

やや暗い内容なのが、気になりますが・・・
誰もが抱く想いでは、ないでしょうか。
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琥珀の望遠鏡 下 ライラの冒険 完結編

kohakuge

フィリップ・プルマン著
大久保寛訳
新潮社刊

ウィリアム・パリー・・・・・・神秘の短剣の守護者。グラマン博士の13歳の息子。
ライラ・シルバータン・・・・アスリエル卿の娘で、12歳の女の子
パンタライモン・・・・・・・・ライラのダイモン(守護精霊)
アスリエル卿・・・・・・・・・探検家で、ライラの父親
マリサ・コールター・・・・・未亡人 ライラの母親
マ・コスタ・・・・・・・・・・・・船上生活者ジプシャンで、ライラの乳母
ジョン・ファー・・・・・・・・・ジプシャンの頭領で、セラフィナ・ペカーラの命の恩人
ファーダー・コーラム・・・・ジプシャンの賢者
イオレク・パーニソン・・・・ライラを愛するパンサー・ビョルネ 
               恋敵を殺害した理由で追放されたが王位に復権。よろいグマの王子。 
リー・スコーズビー・・・・・テキサス男 気球乗り
セラフィナ・ペカーラ・・・・・エナラ湖地区の魔女一族の女王(300歳) 外見は20代。
ルタ・スカジ・・・・・・・・・・・アスリエル卿の恋人だったラトビアの魔女の女王。
ランセリウス・・・・・・・・・トロールサンドにある魔女の国の領事
メアリー・マローン・・・・・琥珀の望遠鏡を発明した、ダークマター研究者・易者。元修道女。
バルサモス・・・・・・・・・・天使。バルクの恋人。
バルク・・・・・・・・・・・・・・天使。メタトロンの兄弟。
メタトロン・・・・・・・・・・・・天使。 4000年前に『オーソリティー』の摂政となる。
ルイ・ゴメス・・・・・・・・・・規律監督法院の神父。ライラ・メアリーへの刺客となる。
アタル・・・・・・・・・・・・・ライラの親友。ミュレファ。
ローク卿・・・・・・・・・・・・青いタカに乗ったガリベスピアン。アスリエル卿の偵察隊長。
レディ・サルマキア・・・・トンボに乗ったガリベスピアン。アスリエル卿のスパイ。
シュバリエ・ティアリス・・優秀なガリベスピアン。レディ・サルマキアと共に、ライラを護衛する。
オーソリティー・・・・・・・・クラウデッドマウンテンに住む最高齢の神様。
ガリベスピアン・・・・・・・トンボを育成する身長20cmの種族。9歳までしか生きられず、死は突然訪れる。
ハーピー・・・・・・・・・・・冥界の魔物
ミュレファ・・・・・・・・・・・エデンの園の様な楽園に暮らす、心優しき種族

木のぼり

ハーピー

ささやく者たち

出口なし

ジュネーブのコールター夫人

サンジャンレゾー

奈落

観察デッキ

真夜中

平原の戦い

クラウデッド・マウンテン

オーソリティーの最期



マジパン

いまはある

丘のはるかむこう

折られた矢

砂丘

植物園



洞窟でマリサ・コールターのハーブティーで眠らされている間、
ライラは、ロジャーの夢を見ていました。

意識をとりもどしたライラは、途方もない決心をします。

それは、生きたまま冥府に行き、ロジャーに再会して、
生還しようというものでした。

父に会いたいウィルも、ライラに同意します。

「死の国」への『窓』を、短剣で切り開きます。

その国の人々は、生まれた時から
自分の「死」を連れている、奇妙な世界でした。

ライラとウィルは、自分のダイモンと引き離され、
冥界への川を渡ります。

たどり着いた岸辺には、
「人生の真実のエピソード」の話を聞きたがる、
名もなき魔物が待っていました。

ライラは、魔物に名を与え、
魔物に護られて冥界を脱出します。

このあたりが、ストーリーの山ですね。

途中、ライラを狙う爆弾が放たれますが、
誘導装置を利用し、ライラの髪の毛で誘爆に成功します。

この時の爆発で、冥界に「奈落」が誕生します。


一方、琥珀の望遠鏡で、ダスト粒子の流れを
観測していたメアリーは、
300年前にミュレファの暮らす楽園に起きた、
環境破壊の原因を突き止めます。


300年前、中世の短剣の守護者が開けた『窓』から、
ダストが流出していたのです。

かつて、木々に降り注いでいた、ダストの黄金の雨が、
高速で上空を流れ去ってしまっていたのです。

ミュレファが生命の源として護ってきた樹が、
朽ちて結実しないのも、そのためでした。

共和国をつころうとするアスリエル卿の軍隊と、
規律監督法院の対立は深まり、
ついに戦争が起こります。

天使・魔女・スペクター・ガリベスピアン・パンサービョルネの、
混戦状態の最中、水晶の輿に乗せられ、目立たない様に、
少数で脱出したオーソリティーでしたが・・・

高齢だったオーソリティーは、日光にさらされた途端、
風化して消滅してしまいました。

マリサ・コールターは、意思機で、
クラウデッドマウンテンに忍び込み、
摂政メタトロンを誘惑し、誘い出す事に成功します。

アスリエルとマリサは、ライラが大人になるまでの時間を得るため、
メタトロンと心中する事を決意していました。

かつては、バルクの兄弟で、人間だったメタトロンは、
マリサの美貌に心を奪われ、
アスリエルに羽交い絞めにされて、
マリサと3人で「奈落」の底へと落ちて行きました。

ライラとメアリーの生命の危機は、
去ったかに見えましたが、
まだ、規律監督法院がライラに向けて放った刺客・・・
ゴメス神父が近くに迫っておりました。

ルイ・ゴメス神父は、隠れてウィルに随行していた
天使バルサモスの手で、葬り去られました。

力つきたバルサモスもまた、
愛するバルクの名を呼びながら、消えてゆきます。

魔女セラフィナ・ペカーラの助言で、
ふてくされていたパンタライモンも、
ライラの元に帰り、ウィルとライラは、
ミュレファの村で幸福な時を過ごします・・・

しかし・・・メアリーから、
世界中の開け放された窓から、ダストが洩れていて、
いいものが全て、なくなってしまう事を聞かされます。

窓をひとつ開くたびに、スペクターが1体、
生まれる事も、聞かされました。

ライラの生命を絶つために、
規律監督法院が放った爆弾のせいで、
奈落ができて、そこからも、
大量のダストが流出してしまっているのです。

天使から、開けておける窓は、一つだけだと知らされます。

その「ひとつの窓」を、
ライラと逢うために使う事もできましたが・・・

ひとつは、死の国から出る幽霊のために残し、
ふたりは、別れる決心をします。

異世界で暮らせるのは、10年が限界なのです。

時々は、自分の世界に戻らないと、
ダイモンが病んで10年程で死んでしまうのです。

ウィルの父も、ウィルが再会した時すでに、
病んで死にかけていました。

お互いを死なせないために、
ふたりは別れなくてはなりませんでした。

ふたりは、お互いの世界のオックスフォードの、
植物園にある同じベンチに、
1年に1度、同じ時間を過ごす約束をして別れます。





6冊の長編ですが、不思議と達成感はありません。

荒唐無稽なストーリーですが、
自然な展開で違和感なく読めます。

メアリー博士の経歴・・・元修道女で易者で科学者という設定は、
イギリス人には、ちょっと、珍しいかも知れませんね。

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琥珀の望遠鏡 上  ライラの冒険 完結編

hohaku1

フィリップ・プルマン著
大久保寛訳
新潮社刊


ウィリアム・パリー・・・・・・神秘の短剣の守護者。グラマン博士の13歳の息子。
ライラ・シルバータン・・・・アスリエル卿の娘で、12歳の女の子
パンタライモン・・・・・・・・ライラのダイモン(守護精霊)
アスリエル卿・・・・・・・・・探検家で、ライラの父親
マリサ・コールター・・・・・未亡人 ライラの母親
マ・コスタ・・・・・・・・・・・・船上生活者ジプシャンで、ライラの乳母
ジョン・ファー・・・・・・・・・ジプシャンの頭領で、セラフィナ・ペカーラの命の恩人
ファーダー・コーラム・・・・ジプシャンの賢者
イオレク・パーニソン・・・・ライラを愛するパンサー・ビョルネ 
               恋敵を殺害した理由で追放されたが王位に復権。よろいグマの王子。 
リー・スコーズビー・・・・・テキサス男 気球乗り
セラフィナ・ペカーラ・・・・・エナラ湖地区の魔女一族の女王(300歳) 外見は20代。
ルタ・スカジ・・・・・・・・・・・アスリエル卿の恋人だったラトビアの魔女の女王。
ランセリウス・・・・・・・・・トロールサンドにある魔女の国の領事
メアリー・マローン・・・・・ダークマター研究者・易者。元修道女。
バルサモス・・・・・・・・・・天使。バルクの恋人。
バルク・・・・・・・・・・・・・・天使。メタトロンの兄弟。
メタトロン・・・・・・・・・・・・天使。 4000年前に『オーソリティー』の摂政となる。
ルイ・ゴメス・・・・・・・・・・規律監督法院の神父。ライラ・メアリーへの刺客となる。
アタル・・・・・・・・・・・・・ライラの親友。ミュレファ。
ローク卿・・・・・・・・・・・・青いタカに乗ったガリベスピアン。アスリエル卿の偵察隊長。
レディ・サルマキア・・・・トンボに乗ったガリベスピアン。アスリエル卿のスパイ。
シュバリエ・ティアリス・・優秀なガリベスピアン。レディ・サルマキアと共に、ライラを護衛する。
オーソリティー・・・・・・・・クラウデッドマウンテンに住む最高齢の神様。
ガリベスピアン・・・・・・・トンボを育成する身長20cmの種族。9歳までしか生きられず、死は突然訪れる。

1.魔法をかけられて眠る者

2.バルサモスとバルク

3.腐肉をくらう者

4.アーマとコウモリ

5.堅固な塔

6.事前赦免

7.メアリーはただひとり

8.ウォッカ

9.川上へ

10.車輪

11.トンボ

12.突破

13.ティアリスとサルマキア

14.それが何かを知れ

15.鍛冶場

16.意思機

17.油とウルシ

18.死者の町

19.ライラとその死

ライラは、マリサ・コールターにハーブティーを飲まされ、
母親の傍らで、眠り続けてていました。

ライラ達がいるエベレストの洞窟へは、アーマという少女が、
村から食料を運んで来る意外は、誰も訪れません。

村人は、マリサを神聖視して崇めています。

ウィルは、バルサモスとバルクという
天使と一緒にいました。

バルサモスとバルクは、
親友であり、恋人同士でした。

バルサモスとバルクに助けられながら、
ウィルは、摂政様と呼ばれる天使メタトロンから、
逃れなくてはなりません。

北極の氷が解け始めたため、南極を目指し、
南下を余儀なくされたイオレク・バーニソン王の前に、
セラフィナ・ペカーラが現れ、クマの親友、
気球乗りのリー・スコーズ・ビーの戦死を伝えた。

よろいグマの王は、悲しみにくれ、
旧友リー・スコーズビーの遺体を食し、
肉片に、花を供えて、復讐を誓う。

よろいグマの群れは、氷の解け始めた北極を捨て、
一年中、氷があるエベレストを目指し、船で移動を開始します。。

ウィルは、燃料の補給に困っていた
イオレク・バーニソンを偶然助け、
ふたりで、ライラのいる山の洞窟へと向かう。

恋人バルクの死に、哀しむバルサモスは、
ふてくされながらも、ウィルのダイモンに化けて、
偵察を続行する。

ウィルは、ライラを奪還するため、洞窟へ向かい、
コールター夫人に再会する。

美しくも妖しげなマリサ・コールターの魔力で、
魅せられていくウィル・・・。

そんなウィルを、
イオレクもバルサモスも警戒し始めていた。

マリサ・コールターに心を乱されたウィルは、
短剣を正確に扱えなくなり、短剣は折れてしまう。

シュバリエ・ティアリスとレディ・サルマキアの協力で、
ライラを奪還したウィルは、イオレクに逢う。

7つの破片と化した、短剣は、
イオレクの手で、元通りの姿に戻る。

混乱の中、アスリエル卿に囚われたマリサ・コールターは、
アスリエル卿の要塞で、飛行艇『意思機』の飛行実験に立ちあう。

アスリエルを騙し『意思機』を奪ったマリサ・コールターは、
ローク卿と共に規律監督法院へと向かう。

その頃、メアリー・マローン博士も、『窓』を通り抜け、
ミュレファの暮らす楽園のような世界へとたどり着いていた。。

チッタガーゼがある世界にいたゴメス神父も、また、
メアリーが通った『窓』を、見つけたいた。

規律監督法院が、誘惑者(アダムとイヴを誘惑したヘビ)
と呼ぶメアリーにも、危険が、迫っていた。






ダークマター研究者であるメアリー・マローン博士が、
元修道女で、中国で易経を学んだ経験があり、
易者でもあるという設定だけは、ちょっと、無理があるような・・・。

荒唐無稽な物語ですが、ストーリーは無理なく、
滑らかに展開していきます。

やや、場面の切り替えが多いのと、
登場人物の意図が明確でないので、
ライラシリーズの中では、1番、読みづらいでしょうね。

ウィル・アスリエル・オヴンヴェ王からメタトロンまで、
凋落させるマリサ・コールターの魅力には脱帽です。

「黄金の羅針盤」より、そっちの方が、スゴクないですか。
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珍妃の井戸 浅田 次郎

tinnpinoido

浅田 次郎著
講談社文庫



戴沢殿下の舞踏会

誰が珍妃を殺したか?
 ニューヨークタイムズ駐在員トーマス・E・バートン氏の証言

老公胡同
 元 養心殿 出仕 御前太監 蘭琴氏の証言

直隷総督兼北洋通商大臣兼北洋常備軍総司令官「袁世凱」氏の証言

魔宮からの招待状
 光緒帝側室の証言

現場検証
 永和宮 首領太監 李蓮焦氏の証言

小さな悪魔
 廃太子の証言

天子(サン・オブ・ヘブン)



「蒼穹の昴」の続編です。

光緒帝・鎮国公戴沢殿下・ミセス=チャン・蘭琴・袁世凱など、
「蒼穹の昴」の登場人物が、オールキャスト。

光緒帝・西太后とともに、
北京へと落ち延びる筈だった、
光緒帝の唯一の寵妃は、
不幸にも、紫禁城の奥深くにある井戸で命を落とす・・・。

列強諸国の軍隊が迫る混乱の中で、
誰が、珍妃を亡き者にしようとしたのか・・・。

イギリス・ドイツ・日本・ロシアの貴族は、
清朝貴族の舞踏会で知り会った、
ナゾの女性ミセス・チャンから、
皇帝の寵妃の不可解な死を告げられる。

西太后によって、
冷宮に幽閉されていた美しい妃は、
何故、殺されてしまったのか・・・。

真相を探る、英・独・日・露の高官達にも、
やがて、危機が迫ります・・・。





様々な人物からの証言で、構成される所は、
芥川龍之介の「藪の中」にも、似ています。

証言者は、宦官から愛親覚羅一族へと、渡り、
やがて、光緒帝自身の証言へと進んでいきます。

物語のクライマックスです。

意外性にあふれ、一気に読めます。

「蒼穹の昴」を、読んだ後でしたので、いっそう楽しめました。

著者独自の、歴史上の人物評が、
教科書とは異なっており、これもまた見所のひとつです。

袁世凱や、李鴻章が身近に感じられる楽しい作品です。
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