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まよなかのもりで  ドロテ・ド・モンフレッド

mayonakanomoride

ドロテ・ド・モンフレッド作
ふしみみさを訳
ほるぷ出版刊

幼いファンタン少年は、たったひとりで真夜中の森を、

歩いて家路を急いでいました。

すると、突然……

ガサッ!ガサガサ!

グルルルルーーー!(ライオン)

ゴォォォォーーーー!

恐ろしい猛獣達が、次々にファンタンの前に立ちはだかりました。

思わず隠れた大樹には、ポッカリと穴が開いています。

穴の奥には、小さなドアがついていました。

ファンタンが、ドアを開けると、

真っ暗な階段が・・・

好奇心にかられたファンタンが、階段を下りると、

なんとそこは、素敵な、ダイニングキッチンでした。

テーブルの上には、ホットココアが湯気を立てています。

ファンタンが、思わず手に取り、美味しいココアを飲んでいると・・・

奥の部屋から、ウサギが出て来ました。

ファンタンとウサギは、互いの存在に驚きましたが、

事情を聞いたウサギは、奥の部屋から、

スーツケースを持って現れ、自分に任せる様に諭します。

ファンタントウサギは肩車をして、その上に、

怪獣のお面とマントを被り、いざ、深夜の森へ・・・

森の猛獣達は、ビビリっぱなしで、誰も襲っては来ませんでした。

ファンタンとウサギは、無事に

森のはずれにある、ファンタンのお家へと帰りつきました。

「ほっ」と、安心したふたりが、仲良くココアを飲んでいると・・・

トントントン・・・ドアをノックする音が聞こえます。

「誰?」と、ドアを開けようとしたファンタンに、

ウサギが待つように言います。

ノックしていたのは、森の猛獣達でした。

ライオンが言うには、

「森に恐ろしい怪物が居るので、みんなで逃げて来た」・・・

ファンタンとウサギは、例の怪獣のお面付きマントを着て、

猛獣達を脅かすと、ライオン達は、仰天し、

一斉に、森へと逃げ出しました。


ナンセンスですが、ウサギの人柄がよく表現されていて

心地よさがあります。

海外の作品ですが、身近な感じですね。

ほるぷ出版の新刊です。
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スパイダーウィック家の謎3 エルフの約束 ホリー・ブラック

eruhunoyakusoku
ホリー・ブラック著
トニー・ディテルリッチ イラスト
飯野 眞由美訳
文溪堂刊



グリフィンに名前をつけ、ペットにしたサイモン。


シュガークッキーを焼き、

ルシンダ大叔母さんのお見舞いに出かけた時、

ルシンダ本人から貴重な証言を得る。

それは・・・

ルシンダの父アーサー・スパイダーウィックは、

ある日突然、家を出たまま行方不明になったという・・・

不可解な体験だった。


ジャレッドは、妖精図鑑をなくしてしまう。

どこかに、ブラウニーが隠したらしいが発見できないのだった。

妖精図鑑を捜しに入った隠し部屋で、

妖精の分布が判る地図を見つける。


アーサーは、どこかで

生きて囚われているのではないかという疑問を感じたジャレッドは、

隠し部屋で発見した妖精の分布図をたづさえ、

サイモン・マロリーと一緒に森へと向かう。

真相を探ろうと、森へ向かった3姉弟は、

エルフの結界に捕らえられ、囲まれてしまう。


エルフ達は、アーサースパイダーウィックの妖精図鑑を渡さなければ、

人質であるジャレットを、永遠に解放しないと誓うのだった。


ジャレッドは『サイモン』と名を偽り、エルフを騙すが、

騙されたと知りつつも、

誇り高いエルフはジャレッドを解放してくれたのだった。


エルフに囚われた者は、妖精の世界で、

永遠に歳をとる事なく生き続ける事ができるが、

逃げ出そうとした途端、その長い歳月が、身に降りかかるのだという・・・

だとしたら・・・

妖精図鑑の著者アーサー・スパイダーウィックは、

エルフの森のどこかに、今も、

囚われの身で、生存しているのではないのだろうか・・・と、

思うジャレットだった。
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スパイダーウィック家の謎2 魔法の石をさがせ

mahounoisiwosagase

ホリー・ブラック著
トニー・ディテルリッチ イラスト
飯野 眞由美訳
文溪堂刊



ジャレッド・グレース・・・アーサー・スパイダーウィックの妖精図鑑を発見した少年。

サイモン・グレース・・・ジャレッドの一卵性双生児の弟。動物好き。

マロニー・グレース・・・グレース家の長女で、フェンシングの達人。

シンブルタック・・・鉛筆くらいの大きさの、靴下で作ったつなぎを着た茶色い妖精ブラウニー。

トロール・・・川に棲む肉食の妖精。身長2m。

ホグスクイール・・・ゴブリンに囚われたホグゴブリン。

グリフィン・・・鳥の翼をもった怪物。

   1.ネコがいなくなった
   2.魔法の石をさがせ
   3.マロリーが剣をふるう
   4.サイモンはどこ
   5.ジャレッドの決断
   6.ネコはどこに   
   7.とんでもないペット

ジャレッド少年は、転校して以来、仲良くしたいのに、

新しいクラスに馴染めず、

ささいな事でクラスメートと喧嘩をしてしまいました。

沈んだ気持ちで帰宅すると、

サイモンの新しいペットのネコが行方不明になっていた。


一緒にネコを探してほしいと言うサイモンをキッチンに残し、

妖精図鑑を読みふけるジャレッドに、

家つき妖精シンブルタッグは、危険を告げる。

獣の匂いが迫っていると・・・。


シンブルタッグが窓から庭を見ると、

すでに、ゴブリンが森に現れ、

サイモンもネコ同様、ゴブリンに誘拐されてしまっていた。

ジャレッドには、シンブルタッグ以外の妖精の姿は、見えないのだった。

シンブルタッグの説明によると「見る力」が、必要らしい。


物置から探し出した片眼鏡に、

シンブルタッグから、力づくで奪い取った

「魔法の石」を装着したジャレッドとマロリーは、

フェンシングの剣を手に森へサイモンの救出に向かう。


ジャレッドの制止を振り切って川を渡ろうとしたマロリーの前に、

2mもある妖精が立ちはだかった。


アーサー・スパイダーウィック少年の、

兄をさらった、ビックトロールでした。

日光に当たる事ができないトロールから、

なんとか逃れ、浅瀬を渡って、しばらく進むと、

10人のゴブリンが、焚き火でネコを焼いて食べていました。


焚き火のそばの、樹上の鳥かごに捕らえられていた

ホグスクィール(ホブゴブリン)とサイモンを救出するジャレット。

所が、ホブゴブリンの唾をつけたハンカチで、目をこすると、

魔法の石がなくても、ゴブリンの姿がハッキリ見えるではないか!

マロリーも、目に唾をかけてもらう。


トロールのいる深みにゴブリンをおびき寄せ、

倒したまでは良かったが、

動物好きのサイモンは、ゴブリンに囚われ

傷ついたグリフィンを家に連れて帰ると言うのだ。

森へ引き返し、グリフィンを馬小屋へ隠し、

サイモンは、ゴブリンから救い出した、

みかん色の仔猫をペットにした。


母親に、遅くなった言い訳をしてベットに戻ると、

ジャレッドのベッドはシンブルタッグの仕返しで、メチャメチャだった。




表紙の妖精は、川に棲むトロールです。

エキサイティングでちょっと恐くなった、

「Spiderwick Chronicles」シリーズの第2弾。

前作『The Field Guide』で暗示された

不思議な妖精の世界が、いよいよ現実のものとなります。
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日本の阿片王 二反長音蔵とその時代

nihonnnoahennou

倉橋正直著
共栄書房刊

 第1章 ケシ栽培の普及で実業功労者

  はじめに

   1.ケシ栽培の成功がもたらしたもの

   2.ケシ栽培普及のため東奔西走

   3.福井村はケシ栽培のメッカ

   4.大阪府は阿片生産で全国一

   5.実業功労者として表彰される

   6.ケシの品種改良

   7..音蔵の生涯を時期区分

 第2章 音蔵の外地旅行

  はじめに

   1.満州へ

   2.長白県

   3.熱河省へ

   4.関東州などへ

   5.蒙彊地区へ

   6.戦争と阿片

   7.音蔵の外地旅行の意味

 第3章 阿片王二反長音蔵と帝国一日一善会

  はじめに

   1.帝国一日一善会の結成

   2.帝国一日一善会の会員など

   3.一日一善のすすめ

   4.社会福祉事業にも手を染める

   5.運動の終息

   6.戦後、反省したか

 付論1 旧厚生省の資料について

 付論2 燐酸コデインの政府専売について

  あとがき


NHKスペシャル戦争記録選「日本軍と阿片」が放送された後なので、

関心をお持ちの方も、多いかと存じます。

この番組の冒頭には、銀白色の芥子の花畑が、出てまいりました。

戦争中に、より多くの阿片を採取する目的で改良された品種であり、

DNAを保存する目的で、現在も、栽培されているのだそうです。



本書は『桜の国の少年』『大地に立つ子』 『自転車と犬』 で知られる、

童話作家で、ペンネーム二反長 半(にたんおさ なかば)氏の父で、

ケシの品種改良・栽培とその指導に、

一生をかけた二反長音蔵(にたんちょうおとぞう)の、

主に晩年を描いております。


二反長の姓は、苗字を選ぶ際、

当時、二反あった農地を少しでも増やしたいと言う願いから

先祖が名付けたのだそうです。


もともと二反長家は、大阪の福井村で、

一二を争う山林、田畑持ちでしたが、

音蔵氏が、晩年、帝国一日一膳会を結成し、

社会福祉事業に手をそめた結果、山林を手放すに至りました。


阿片王と言っても、栽培者としての日本一で、

生涯、生家のある大阪近郊の農村を離れず、

自転車で旅行し、綿服を着用し、農業を愛し従事した音蔵氏は、

自らの技術で、巨万の富を得る事はありませんでした。


栽培された阿片は、アジアの方々に多大な災厄をもたらし、

100万人の日本軍を、8年間

満州に常駐させる費用を捻出するもとになりました。

日本の阿片戦略を知る上で、興味深い一冊です。


改良されたモルヒネの含有量の多い品種の一部は、

医薬品(モルヒネ)となり、戦時下での医療にも用いられましたが、

芥子に含まれるアルカロイドの一種、燐酸コデインは、

戦前は専売制なだったのだとか・・・。

戦後は、民間の製薬会社にゆだねられたそうです。

コデインは、咳止め・鎮痛剤等の医薬品に

身近に使われておりますので、

現代の生活に無関係とも、言い切れませんね。


厚生省は、万一に備え、全国で20戸程のケシ栽培農家を、

意識的に残存させ、栽培技術・種子を保持しているそうです。

それは、戦争などで、原料阿片が途絶する可能性を

否定しきれないからだそうです。


作品中に度々、引用される、

「尊農」のペンネームで書かれた音蔵氏自作の紀行文は、

とても読み易く、日中戦争後の満州・モンゴル周辺の様子が、

ありありと描かれております。
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