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あおくんときいろちゃん

aokunntokiirotyann

レオ・レオーニ著
藤田圭雄訳
至光社国際判絵本


ある日、母親からお留守番を頼まれた、

あお君は、黄色ちゃんと遊びに出かけてしまいます。

夢中で遊ぶうちに、いつしか仲良しの二人は、

混ざり合い、ミドリ色になってしまいます。

帰宅した二人を待っていた、それぞれの両親は、

「うちの子じゃない・・・」と。

二人が泣いた涙は、それぞれ元通りの色でしたので、

涙が本人達のかわりに帰宅しました。

はたして二人は両親に、

事情を理解してもらえるのでしょうか・・・。



原題は『Little Blue and Little Yellow』。

レオ・レオーニは、アメリカで活躍した芸術家であり、

アート・ディレクターとしても活躍をしていた方です。

孫をあやすため、手近にあった紙に、

絵筆と絵の具で描き出した物語です。

わかり易い色彩感覚で描かれております。

ハッピーエンドで、ハートフルなストーリーです。

クレイ(粘土)細工による、イラスト(写真)だと、

もっと立体的な動きがあって、

視覚的にも楽しめるでしょうね。
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カタコンベ 神山裕右

katakonnbe

神山裕右著
講談社刊

2004年第50回江戸川乱歩賞(最年少24歳)受賞



東馬亮・・・NACDの認定ケイブダイバー(洞窟での潜水を専門とする)。

相田宗治・・・東馬の親友。工業系大学の2年生。

水無月健一・・・東谷のかつてのバディ。関東では有名なケイブダイバーだった。

水無月弥生・・・健一の一人娘。現在は、T大の古生物研究者。

柳原史郎・・・ケイバーで、T大の古生物学者。

霧崎彰・・・有名なケイバーで、屈強な青年。


   プロローグ

   1.償い
   2.調査
   3.再会
   4.脅迫
   5.対決
   6.光

ケイバー川島孝史と石岡拓也は、

新潟県マイコミ平で竪穴の大洞窟を発見するが、

正体不明の動物に襲われる。

この動物こそ、絶滅したニホンオオカミではないか

調査するために、調査隊に参加した古生物学者柳原助教授と、

その助手 水無月弥生は、第1アタック班として、

入洞直後に、落盤により、洞窟内に閉じ込められてしまう。

大雨の度に水没する、この洞窟には、

5時間後に水没の危険が迫っていた。

さらに、レスキュー隊の仕掛けたダイナマイトにより、

洞窟内は危険な状態に・・・

洞窟に閉じ込められた、かつてのバディ水無月健一の娘、

弥生を救出する為、

東馬亮は、つながっている可能性のある

旧知の洞窟内の地底湖から潜水し、

単身、救助に向かうのだが・・・

東馬自身も、人には言えない過去を背負っていた・・・

また、救助を待つアタック班の中には、

調査隊とは、別の目的で、

マイコミ平を訪れた者が、居たのだった・・・


読みやすく、一気に読める作品です。

著者は、愛知県出身、

名古屋経済大学法学部企業法学科卒業の方です。

舞台がヨーロッパでないのは、意外で、新鮮でした。
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おそばのくきはなぜあかい 石井桃子

osobanokukihanazeakai

石井 桃子作
初山滋絵
岩波書店 刊




「おそばのくきはなぜあかい」


お蕎麦と麦が、白い髭のお爺さんに出会います。

川に橋がないので、

お爺さんは、向こう岸へ渡ることが出来ません。

麦は冷たいから断わりましたが、

親切な蕎麦は、冷たい真冬の水の中をお爺さんを、おぶって川を渡ります。

蕎麦の脚は、冷たさで真っ赤になりました。

そのため、蕎麦の茎は今も紅いのだということです。

ところが・・・この老人は、実は・・・穀物の神様だったのです。



「おししのくびはなぜあかい」


あるところに元気な猿がおりました。

退屈な猿は、お獅子と遊ぶ事にしました。

お獅子に勝負を挑まれた猿は、

負けない様に智恵を使い、何度もお獅子に勝ちます。

その結果、お獅子の首は、真っ赤になってしまったのですが・・・



「うみのみずはなぜからい」


貧しかった弟は、

白い髭の老人から不思議な事を教えてもらいます。

教わった通り、小人に魔法の石臼をもらって、

大金持ちになってしまいますが、

うらやましくなった金持ちの兄がやってきて、

その石臼を盗んでしまいます。

兄は、船に石臼を乗せて行くうちに塩が舐めたくなり、

魔法の石臼から塩を出しますが、

止め方を知らなかったので、

どんどん塩は出続け船もろとも沈んでしまったと言う事です。

海の底では、今も、あの石臼が塩を出し続けているので

海の水は塩辛いのです。



「おそばのくきはなぜあかい」

「おししのくびはなぜあかい」

「うみのみずはなぜからい」

の3作品が収録されております。


初山滋氏の美しい幻想的なイラストは、

地味なのですが、忘れられない印象を残しますね。

「むかし むかし おおむかし 

くさや木がまだ口をきいていた頃のお話です」

の語り口で始まる、典型的な日本の昔話ですが、

グリム童話にも、共通する残酷性も備えており、

幼年期には、ややショッキングな場面もございます。
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クラウディアのいのり 村尾靖子

kuraudezxianoinori
村尾靖子著
小林豊イラスト
ポプラ社刊



ロシア革命後、幼くして家族を失い

独りでひっそりと暮らすクラウディアは、

ある日、保養所でひとりで食事している日本人男性に気づきました。


誰にも分け隔てなく親切なクラウディアは、

その男性に声をかけました。


男性とその妻子は、終戦時、

一緒にユーラシア大陸にいたのですが、

男性だけが、スパイ容疑でロシア当局に逮捕されてしまったのです。

過酷なシベリア収容所での抑留生活を経て、

解放はされたものの、スパイ容疑は晴れず、

帰国の許可も得られず、

未だに当局に監視されているのだと言うのです。


クラウディアは、気の毒でなりませんでした。

間もなく、ふたりは、村にあるクラウディアの家で、

共に静かに暮らし始めました。


夏は、サイドカーに同乗して、ミツバチの森へ行き、

ふたりでハチミツをたくさん採って、夏中、森の家で暮らしました。


男性(ロシア名ヤコブ)は、機械も木工もとても得意で、

作れない物はない程でした。

当局の監視に怯えながらの暮らしではありましたが、

ふたりは幸福でした。


両親と死別したクラウディアにとって、温かい家族の生活は

かけがえのないものだったのです。


ところが、ふとした事から、ヤコブの妻子が健在で、

夫の帰国を日本で待っている事が、判ってしまうのです・・・

クラウディアは、悩みました。


クラウディアの出した結論は、

「他人の不幸の上に、自分の幸せを築く事はできない」

というものでした。

黄昏に、日本の歌を口ずさみながら、

ひっそりと哀しむヤコブの姿を見てしまったクラウディアは、

覚悟を決めたのでした。


やがて、ふたりは、駅で今生の別れをします。

日本に帰国したヤコブの手元には、

クラウディアからの手紙が残されました。

それは、ふたりの想い出を綴った、長い長い手紙でしたが、

ついに、ふたりが再会する事はありませんでした。





ヤコブの無実を信じたクラウディアの

ひたむきさには心を打たれます。

どんな機械も自作できる人は、

当時は稀だったのではないでしょうか。

逮捕される前は、どんな職業の方だったのか、

何故、スパイ容疑をうけたのかは、

書かれてはおりませんでした。

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