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愛犬王 平岩米吉伝 片野ゆか

aikennou

片野ゆか著
小学館刊

   1.狼に憧れた神童
   2.白日荘のにぎやかな住人
   3.動物文学に集う人々   
   4.愛犬の系譜
   5.戦火のなかの動物
   6.犬は笑うのか?
   7.狼との対話
   8.奇人先生の愛した犬達

第12回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

昭和60年に没した愛犬家 平岩米吉氏は、

近藤日出造の「昭和奇人伝」に、

牧野富太郎と並んで紹介された人物です。


連珠の大家で、日本犬と日本猫の保存

フィラリアの撲滅と治療に尽くしました。

戦前、自由が丘で、シェパード・狼

ジャッカル・狸・狐・ハイエナ・ジャコウネコを飼育。


平岩米吉氏は、6代目甚助・志けの長男として、

竹問屋に生まれます。

先妻との間に生まれた長男を廃嫡するという、

事情の中、実母 志けが育児放棄した為、

乳母 廣瀬みさに育てられます。

亡き夫が剣術家だった廣瀬は、米吉に連珠を教え、

夜毎、「椿説弓張月」を聞かせます。

椿説弓張月に登場する山雄・野風の2頭の狼の忠義に、

魅せられた米吉氏は、狼を飼いならし、タクシーに同乗させ

銀座の街を犬の様に連れ歩いたといいます。

当時、狼の実物を見た人は、皆無で、

周囲の人々には、大型犬だと思われていたようです。

狼は、犬の群れで生活すると、程なくして遠吠えをやめ、

ぎこちないながらも、犬の様に鳴くのだそうです。


空襲の激化で疎開、帰京後は、

外国人による(数年間の)自宅の不法占拠に悩まされながらも、

最愛のシェパードを室内飼いする一方、

雑誌「動物文学」を創刊し犬たちの詩歌を詠みました。


  『犬は犬、われはわれにて果つべきを

            命触りつつ睦ぶかなしさ』

今は亡き、全ての愛犬の毛を財布に入れていたという、米吉氏の句です。
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ゆらゆらばしのうえで きむらゆういち はたこうしろう

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きむらゆういち作
はたこうしろうイラスト
福音館書店刊

1匹のうさぎが丸太の橋にかけこんで、

渡りきろうとした矢先、

後を追いかけたキツネも、丸太橋に飛び乗った。

ところが・・・橋は土手からはずれ、

2匹が動くたびにシーソーのようにユラユラ揺れる・・・

2匹は、ゆらゆら橋の上で、一晩中語り合い、

ほのかな友情が芽生え始めました。

翌朝、橋はとうとう崩れ落ちてしまいますが・・・



イラストが素敵で、何度も見たくなりました。
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ファントム(下) スーザン・ケイ

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スーザン・ケイ著
扶桑社刊



   1.ナーディル・・・エリックを逃亡させた罪で服役の後、パリへ移住する。

   2.エリック・・・稀に見る美声の持ち主。オペラ座の怪人、ファントム。
   
   3.エリックとクリスティーヌのフーガ
 
   4.ラウール・・・クリスティーヌ・ダーエの幼馴染の好青年、子爵。


エリックを、ペルシャへ招いたのは、シャー(皇帝)の母 大后だった。

美しくも残忍な大后の性格に、嫌気がさし、

ペルシャを離れ様とした矢先、

シャーの為に、隠し通路のある宮殿を建立したエリックに、追討の命が下る。

職務上、やむなく親友エリックの逮捕に訪れたナーディルは、

自身の危険を承知で、エリックを逃がすのだった・・・


無事に、ペルシャを脱出したエリックは、

母国語の懐かしさに舞い戻ったフランスで

亡き母に生き写しの歌姫、

クリスティーヌ・ダーエと出逢うのだが、

クリスチティーヌには、

幼馴染の求婚者ラウールがいたのだった。





亡きクリスティーヌの息子が、

エリックの父親と同じ名前で描かれております。


エリックと、ラウールの立場が逆だったとしたら・・・

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ファントム(上) スーザン・ケイ

fanntomu

スーザン・ケイ著
北條元子・訳
扶桑社刊



   1.マドレーヌ・・・エリックの母

   2.エリック・・・後年、ファントム(オペラ座の怪人)と呼ばれる少年

   3.ジョヴァンニ・・・ジプシーと同行する興行師

   4.ナーディル・・・皇帝の命でエリックをペルシャへと招くマザンデランの警察長官

19世紀、フランス。

最愛の夫シャルルを亡くしたマドレーヌが失意の中で産んだ長男エリックは、

この世のものとは思えない恐ろしい容貌だったが、

その声には、人を惹きつける類まれな魅力が備わっていた。


シャルルに似ていないエリックを、

どうしても愛することができないマドレーヌは、

マンサール神父のファーストネームをもらい、

エリック(=後のオペラ座の怪人)と名付け、

仮面をかぶせて屋根裏部屋で暮らさせる反面、

講師を招き建築学の英才教育を施す。


母の親友マリーから、

誕生日プレゼントに腹話術の本をもらったエリックは、

腹話術をマスターする。


エリックが、8歳の時、

村人の手で、唯一の理解者であった

老犬サシャを、目の前で惨殺されてしまう・・・

自分がいる事で母にも危害が及ぶと知ったエリックは、家出する。


馬泥棒と間違われ、

興行師ジャヴェールに捕らえられ、見世物にされながらも、

同行のジプシーの一団と暮らすうちに、

薬草の知識・タロット占いを習得するエリック。

だが、男色家だったジャヴェールから逃れる為とはいえ、

計らずも、ジャベールを手にかけてしまうエリック・・・


手品とスリで、生計を立てながら、ヨーロッパを旅し、

ローマで、

マスターメイソン(石工技師の長)のジョヴァンニと出会ったエリックは、

彼の家の地下室に徒弟として住み込む。

長男にも、跡継ぎになるべき非凡な弟子にも

恵まれなかったジョヴァンニにとって、

エリックは、息子以上の存在となる。


しかし、帰省した、美しくも奔放な末娘ルチアーナ(15歳)が、

エリックに一方的に想いを寄せるようになり・・・

迷惑がかかる事を恐れ姿を消そうとしたエリックを、

ジョヴァンニは引き止める。



彼女が、いやがるエリックの仮面の下の素顔を見た時、悲劇が・・・

錯乱し、引き止めるエリックを尻目に駆け出した彼女は、

朽ちていた屋上の手すりに身体をぶつけ転落し帰らぬ人に・・・。

それでも、親方には、エリックを責める気持ちはありませんでしたが、

傷心のエリックは、ニジニ・ノブゴロド(現ゴーリキー市)へと旅立つ。


ニジニ・ノブゴロドの夏の市が終る頃、手品の興行中のテントで、

ナーディルと出逢ったエリックだったが・・・





絶版になっているハードカバー版。

ブックオフの100yenコーナーで入手でき、幸運でした。

ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」を元に、

アンドリュー・ロイド=ウェバーの同名ミュージカル

などから着想を得て書かれた、フィクションです。

(上)は、クリスティーヌ・ダーエと

出会う以前のエリックの半生が描かれており、

癇癪持ち&クールな性格のエリックが、

ある一定の時だけ、慈悲深く、紳士的で

寛容に振舞うのが、とても興味深いです。

上・下どちらか1冊だけ読むとしたら、上を読みたいです。
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