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白い犬とワルツを テリー・ケイ

siroiinutowarutuwo
テリー・ケイ 原作
三木卓 文
YUJI 絵
ゆまに書房刊



新婚の頃、サムの妻は、純白の犬を飼いたがった。

妻はその犬に、フロスティ(霜)という名前をつけた。

しかし、可愛いがられていた犬は、

間もなく、突然、何処かへ姿を消してしまう。


やがて、80歳になった時サムの、

最愛の妻は病気で他界してしまう。


ある日、夜明けに、サムが机の前にすわっていると、 

窓の外にあの純白の犬がいた。

しかし、サムは束の間、一緒に暮らしたフロスティを、

すっかり失念していた。


やせて腹をへらしている白い犬。

ポーチへ出ると犬は遠のき、そこからこっちを見ている。

次の日も、その次の日も、犬はやってきた。

鳴かずに、静かにこっちを見ている。


サムは、近所に住むひとり娘のケイトに電話し、

「のら犬がきている。追いはらってくれ」

だが、いくらさがしても犬などいない。

ケイトは思う。

「ああ 父さん。

父さんは年をとってまぼろしの犬を見るようになってしまった」


サムと犬は、一緒に暮らすようになり、

やがて、ついに、サムは白い犬に触れたのだった。

白い犬に誘われ、歩行器で歩くサム。

まるで、犬とワルツを踊るように・・・。


やがて、サムの家族は皆、白い犬を見るようになった。

だが、さわれない。

犬に触れるのは、サムだけだった。


同窓会に白い犬を連れて、トラックで出かけたサムは、

途中の小川のほとりを、犬と散歩する。

そこは、かつて妻にプロポーズした場所だった。


ある晩、腰痛の発作をおこしたサムは、

夜中に身動きできなくなってしまう。

サムの家が、深夜なのに電灯が、

真昼のように点灯し、

家の脇に白い犬が座っている様子を見たケイトは、

サムに異変が起きた事を直感する。

退院したサムは、誰かの介助がなければ、

暮らせなくなってしまう。

ふたりっきりで暮らせなくなってから、

犬はサムの前から姿を消した・・・


やがて、90歳近くになったサムは、ガンで倒れる。

雪が舞った翌朝、サムのお墓のまわりには、

小さな犬の足跡が、いっぱい、ついていたのだった。

犬は、サムの妻だった。




ゲオの古書のコーナーで、何気なく手に取った本が、

そんな有名なお話だとは、存じませんでした。

大人のための絵本ですが、

何故か哀しみは感じません。

サムが、妻と知り合う前に、

ちょっと好きだった女性の葬儀のシーンなどが、

生々しいですね。
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