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母なる大地父なる空 アリューシャン黙示録 上

hahanarudaitititinarusora
スー・ハリソン著
河島弘美訳
晶文社

9000年前(紀元前7000年頃)に、アリューシャン列島に
住んでいたアリュート人の、
13歳の勇敢な美少女<黒曜石>の物語。

山でベリー摘みをしている間に、第一等族の村で惨劇が起こり、
黒曜石はひとりぼっちに・・・。

孤独の中で、村人全員の埋葬を終えて、家々を閉じた後
黒曜石は、カヌーで旅をして、ある浜辺にたどり着きます。

この浜辺には、<古に遡る>という
老いた彫刻師が暮らしていました。

この平和な浜も、再び、残忍な短身族<殺し屋>他1名の
襲撃にあい、ひとりは<古に遡る>が・・・
もうひとりは、黒曜石が葬りましたが・・・。

・・・黒曜石は、短身族の子を宿してしまうのです。



著者は、ミシガン生まれの女性で、続編に
「兄なる風」「姉なる月」を含む、長編の大河ロマンです。

「ルーツ」に影響され、書かれた「先史時代フィクション」です。
アメリカ最大の出版社から、1990年に出版されました。

1991年に、アメリカ図書協会のヤング・アダルト向き
ベストブックスに選ばれています。

3年間の調査後、4年がかりで執筆されました。

極北の海洋民、アリュート族の慣習が
さりげなく描かれております。

登場人物の性格の描きわけが、素晴らしい。

人物の名前も<青い貝殻><古に遡る><多数のクジラ>
<アザラシに忍びよる><灰色の鳥>等、先住民風です。

ちなみに<灰色の鳥>と<青い貝殻>は夫婦ですが、
わかりにくいでしょう(笑)

ストーリー的には、「ああ、やっぱり」という結末ですが、
個人的に、先住民の文化が好きなので、楽しめました。

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