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睡蓮 「天草種元」の天草の乱より

suirenn6095

松本さと子著
碧天舎刊



   1.源嵩寺
   2.天草
   3.隈本
   4.愛染堂
   5.上弦の月
   6.睡蓮
   あとがき

フィクションです。

落城寸前に、家老 吉原佐久丈と共に、
抜け穴から城外へのがれた、姫の
はかない恋の物語です。

「あとがき」に秘密が、隠されています。

このあとがきを読むと、この物語全体に漂う
まるでその場に居たかのような臨場感も、
納得がいく事でしょう。

著者は、名古屋市在住のお医者様です。

久留米大学放射線科を経て
現在も内科医としてお勤めです。

戦国武将「天草種元」の姫君を主人公に、
天草の乱」後の時代を舞台に描かれております。

97ページと、短いですが、大満足の一冊でした。

臨場感があり、まるで、見てきた様に
描かれております。

誰でも、納得できる無理のない展開です。

加藤清正など、耳馴染みの良い
戦国武将が出て来て、親しみ易い内容ですよ。





<story>

肥後国天草郡下島本渡城主 天草種元の長女は、
「勇気のある子に育って欲しい」と言う、
父 種元の願いで「ゆうき」と名付けら大切に育てられる。

天草の乱が勃発し、
城は敵勢に包囲されてしまう。

もはやこれまで・・・
城に火を放ち、自害しようという時、
奥方と長男は、ともに逝くが、
天草種元は、せめて「ゆうき」にだけは、
生きて欲しいと懇願する。

種元の相談役だった、吉原佐久丈に連れられ
城の抜け穴から、森へと逃れた時、
城は、すでに炎上していた・・・。

森の中で、佐久丈は追手に捕らえられてしまう。

吉原佐久丈は、今わの際に、敵将 久須田荘助に
姫の命乞いをして自害して果てる。

ゆうきに惹かれた久須田荘助は、無意識に
逃すまいと、ゆうきの足を射抜く。

うすれゆく意識の中で、ゆうきもまた、
久須田に惹かれてゆくのだった。

だが、久須田には10年連れ添った妻「お幸」がいた・・・。
子宝にこそ、恵まれなかったものの
非の打ち所のない、「お幸」を
目の前にしたゆうきは、苦悩する。

やがて、久須田家の養女となり、
うわべは、何不自由なく暮らすゆうきに、
久須田の上司の息子との縁談が持ち上がってしまう・・・。

いかに、望まないとはいえ、
朝鮮出兵に伴って、各武将の配置が、
決定する中で、久須田荘助を生還させる為には、
不可欠な縁組であった・・・。

返事を渋るゆうきに、
お幸は、承諾するよう詰め寄る・・・。

それは、荘助の、知らないお幸の一面であった。

縁組の甲斐あって、久須田荘助は、
無事に帰還するが、
ゆうきは、男児を出産後、間もなく逝ってしまっていた・・・。

ゆうきの死後、源嵩寺の愛染堂で庵主様から
ゆうきの直筆の手紙を受け取った久須田荘助は、
初めて、お幸とゆうきの確執を知り
愕然とし号泣する・・・。





天草種元は、多分・・・
キリシタンの城主だったと思いますが、
その事に関しては、ふれられておりません。

褒美の禄を返上してまで、
「ゆうきを、自分の養女に迎えたい」と願い出て
ゆうきの助命を嘆願した、久須田には感動しました。

吉原佐久丈の命がけの願いもあり、
殿に「養女」と申し出た手前
ふたりで暮らす事ができず、
人道家で律儀で温厚な久須田は、相当苦しみます。

近頃、長男が一家惨殺、家に放火・・・
という事件を耳にすると、どうしても
無残で哀しい落城を、想い出してしまいます。

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