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奈落と金色の虹

naraku6086

園田千萬男著
東京図書出版会刊

   1.まえがき
   2.洞庭湖の落日
   3.敗戦と赤痢
   4.奈落
   5.金色の虹
   6.湖のひくとき
   7.揚子江を下る
   8.独歩患者
   9.秋風
   10.平等
   11.桜島は平然
   12.あとがき

敗戦後の中国で、園田軍曹が体験した
野戦病院(武昌・上海)を舞台にしたフィクションです。

昭和20年8月5日から、復員までを描いた戦記小説です。

平成17年、執筆。


昭和20年8月5日、第30・31連隊の自動車隊は
中国軍の襲撃により、連隊長以下、全員戦死・・・。

17台炎上・・・荷物も奪われてしまう・・・。

車の故障により、死角に停車したため
無事だった園田軍曹。

マラリヤのため休養した、洞庭湖畔で終戦を知る。

3日後、高熱は残るものの、
マラリヤの症状の治まった園田軍曹は、
新たな体調の異変に気づく・・・。

当時、中国全土で流行した
アメーバ赤痢に感染していた。

身の危険を感じ、安全のために入院した、
武昌の野戦病院で、園田軍曹を、
死の渕から生還させた、「金色の虹」とは・・・。


著者の自伝的小説ですが、
フィクションであることを強調されていますので、
どこまでが事実かは、わかりません。

入院せずに、部隊に残ったアメーバ赤痢の患者が
完治して、復員している所からも、
悲惨な野戦病院の状況が、想像できます。

薬がない上に、1日にコップ1杯のおもゆでは、
衰弱する一方です。

園田軍曹は、司令部が火災になった時に、
燃え残った軍票を(全部焼失したと報告済み)
友人から、自分がもっているとまずいからと、
押し付けられます。

園田は、友人から譲り受けたこの軍票(数万円)を、
婦長らに渡すことで、内密に注射をしてもらいます。

深夜に、内緒でおにぎりの差し入れも・・・。

園田軍曹が入院していなければ、元憲兵だった南は
アメリカ軍に連行後、中国軍に引き渡されて
処刑されていた訳ですから・・・。

園田軍曹が入院した事によって、
一命をとりとめた、南・・・。

逆に、園田軍曹にもらった4個の栗饅頭を
一気に食べたために、命を落とした人も・・・。

復員船の甲板で内地を見て、
合掌する南の姿は、涙を誘います。
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