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かたあしだちょうのエルフ

kataasidatyounoeruhu7079

おのきがく著
ポプラ社刊



かつては、サバンナの英雄だった、
あるダチョウの
栄光と孤独の日々を描く。


エルフとは、この国の言葉で1000という意味です。

素晴らしく足が速い、
ダチョウのエルフ(独身♂)は、
森の子供達が大好きでした。

いつも、いろんな子供達を背中に乗せて
草原を、疾走していたエルフ。

子供達を狙うハイエナを、
得意のライオンの鳴きまねで、
追い払ったエルフが、喜んだのも束の間・・・

間近に、本物の雄ライオンが迫ります・・・。

なんとか、ライオンを追い払う事に成功したエルフを
みんなは、賞賛しますが・・・

あの素晴らしかったエルフの足は、
ライオンとの死闘で傷つき、無残な姿に・・・。

はじめの間こそ、動物達も
木の実を持ち寄り、エルフを励ましに来てくれましたが・・・。

日がたつにつれ、誰もみな、エルフの事を
忘れていきました・・・。

今では、仲間からすっかり忘れ去られたエルフは、
孤独と憔悴の日々を送ります。

日に日に、衰弱してゆく・・・エルフ。

もう、あんなに大好きだった子供達さえも、
傍らに来てはくれません。

ハイエナからさえ、蔑まれ、
痩せ衰えて、死期が迫ったエルフの前に、
1匹の黒ヒョウが現れました。

今にも、子供達に襲いかかろうと
している黒ヒョウに、エルフは
最期の力を振り絞って闘いを挑みます。

子供達を背中に乗せたままエルフは、
懸命に戦い、黒ヒョウを追い払います。

誰もがエルフを賞賛し、
駆け寄りましたが・・・

そこには、かたあしだちょうのエルフの姿はなく、
ダチョウの形をした、バオバブの樹と
エルフの涙でできた池が、あるだけでした。



著者は、草原にそびえ立つ
バオバブの木を見た瞬間に
この物語をイメージされました。

頭の中で、スライドのように見えたそうです。

「かたあしだちょうのエルフ」は
その瞬間に完成したそうですが・・・。

その逆回しのフィルムを、巻き戻して
作品にするのに、8ヶ月を費やして書き上げられました。

イラストは、版画っぽいので、
黒い色が多用されていますが、
個性的で、一度見たら忘れられませんね。

私が幼い頃、古い本を整理して捨てる事になった時
この「かたあしだちょうのエルフ」も
とうとう、捨てられる事に決められてしまいました・・・。

子供だった私には、この本を捨てる事は、
エルフ自身を傷つけるようで、とても、ためらわれました。

結局、捨てられてしまいましたが、
「エルフ」を捨ててしまったことへの後ろめたさは、
その後も2年あまり、私の心に影を落としました。

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