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黄金の羅針盤(上) ライラの冒険

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フィリップ・プルマン著
大久保寛訳
新潮社刊



   第1部 オックスフォード

     1.トカイワインのデカンター
     2.北の国のこと
     3.ライラのジョーダン学寮
     4.真理計(アレシオメーター)
     5.カクテル・パーティー
     6.投網
     7.ジョン・ファー
     8.いらだち
     9.偵察

   第2部 ボンバルガー

     10.領事とクマ
     11.よろい

ライラ・ベラクア・・・・・・・・・ジョーダン学寮に住む女の子
パンタライモン・・・・・・・・・ライラのダイモン(守護精霊)
アスリエル卿・・・・・・・・・探検家
コールター夫人・・・・・・・・未亡人
ロジャー・パースロー・・・・ライラの親友
マ・コスタ・・・・・・・・・・・・・船上生活者ジプシャン
ジョン・ファー・・・・・・・・・・・ジプシャンの頭領
ファーダー・コーラム・・・・・・ジプシャンの賢者
イオレク・パーニソン・・・・・・よろいをつけたクマ
リー・スコーズビー・・・・・・・気球乗り

カーネギー賞・ガーディアン賞受賞作

奥の間を一目見たくて、
食堂に忍び込んだライラとパンタライモンは、
椅子の後ろに隠れて、学寮長と執事の会話を聞いてしまう・・・。

とっさに隠れた、衣装タンスの中で、
学長が、叔父(アスリエル卿)の大好物のトカイワインに
毒を混入する場面を目撃してしまう。

アスリエル卿は、デカンターをテーブルから叩き落し
門衛の粗相に見せかけて、難を逃れる。

忍び込んだライラを叱りながらも、
学寮長の見張りもかねて、
ライラに映写機で映し出す、
いくつかの貴重なスライドを、見せてくれたのです。

そこには・・・

北極のオーロラと一緒に、ひとつの『街』が、
かすかに、見てとれました。

塔・教会・丸屋根の並ぶ、その街こそ、
今、私達の住んでいる世界だったのです。

不思議なダストという現象も、
スライドには写っていました。

『切り裂かれた子供』という、ナゾの言葉とともに、
何かが始まる予兆のようでした。

北極で、アスリエル卿が撮影したスライドとともに、
何ものかに殺害された、
スタニスラウス・グラマンの生首も披露されました。

12歳のライラの日常は、トム・ソーヤーの上を行く、お転婆ぶりです。

インディージョーンズなみの冒険をするにふさわしい少女です。

ジョーダン学寮の屋根を、隅々まで登って遊ぶのですから。

調理場の下働きの少年ロジャーと一緒に・・・。

丁度、その頃、スラム街では、
思春期を迎えていない子供達が、
次々と、姿を消すという、不可解な事件が発生していました。

誘拐の手口は・・・

ダイモンを金色のサル(コールター夫人のダイモン)に、
拉致されると、正常な判断力を失い、
意のままに連れ去られるというものでした。

警察も渋々、捜査にのりだしましたが、
解決には、至っておりません・・・。

誘拐犯は『ゴブラー』と、名付けられ、
母親達に恐れられましたが、
子供の間では、ゴブラーごっこが流行っています。

ライラとロジャーも、その中のひとりでした。

ワイン倉庫でゴブラーごっこをする事に飽きたライラは、
危険なあそびをロジャーに、もちかけます。

それは、礼拝堂の下の地下の埋葬室の中での、
ゴブラー狩りだった。

ロジャーと二人で、地下墓地に出入りする所を、
ヘイスト師に見られてしまい、詰問されます。

その場では、無事に帰されましたが、
それが、ライラが、ロジャーを見た最後でした・・・。

ロジャーも、他のジプシャンの子供と同様に、
誘拐されたのです・・・。

ロジャーに心を残しながらも、
ライラには、旅立ちの時が迫ります。

コールター夫人が、ライラを自分の助手にするために、
連れ帰りたいと、学寮長に依頼したのです。

出発の朝早く、家政婦のロンズデールさんから、
朝食前に、学寮長に会いに行くように、言われます。

「顔を、洗うのは後でいいから」と・・・

学寮長から、ビロードに包んだ
真理計(世界に6つしかない黄金の羅針盤)を、渡されます。

コールター夫人の、エンバンクメントの
豪壮な高級アパートでの暮らしが始まりました。

素敵な狼の毛皮のコートも、買ってもらいました。

後に、このコートを着たまま、逃げ出す事になるのですが・・・

その頃のライラはまだ、
学者でもあるコールター夫人に、夢中でした。

ある日、ライラが、いつも持ち歩いている白いセカンドバックを、
寝室に置いておく様に、言いつけられます・・・。

バックの中には、黄金の羅針盤が入っていました。

「家の中で、バックを持ち歩くのはおかしい」と
コールター夫人に、詰問されます・・・。

やがて、優しい口調で、部屋をおとずれ、
ライラに、ほほにキスさせますが・・・

ライラの不信感は、つのりました。

いつもの、素敵な香りではなく、
金属の焼ける様なニオイがしたからです。

やがて、ライラの不信感は、
カクテルパーティーで、現実のものとなります。

パーティーに出席している間に、
コールター夫人のダイモンが、
ライラの寝室の中の荷物を調べていたのです。

もう・・・黄金の羅針盤は、
見つかってしまったのかも知れません・・・

総献身評議会(=GOB)の話を、
人々から、聞き出し、
誘拐事件に利用されるのを避けるために、
ライラは脱走します。

コールタールの塗られた投網で、
今まさに、捕らえられ様とした時
ジプシャンに救出されます。

ライラには、警察から、
千ポンドの懸賞金がかけられましたが、
ジプシャンの頭領ジョン・ファーは、皆に、
大恩あるアスリエル卿の娘である事を理由に、
ライラを守り抜く事を宣言します。

実は、ライラは、飛行船の事故で亡くなった、
ベラクア伯爵夫妻の娘ではなく・・・

アスリエル卿とコールター夫人の間に
生まれた娘だったのです。

ふたりは、互いに、瞬く間に魅かれあったのですが・・・

当時、コールター夫人には、政治家の夫がいました・・・

ふたりは、不倫の間柄だったのです。

やがて、コールター夫人はライラを出産しますが、
あまりにも、夫に似ていないライラを見た夫人は、
「死産だった」と、夫には告げ、
アスリエル卿に、ライラを渡しました。

ライラは、ジプシャンの、
マ・コスタの乳で育てられたのです。

真相を知ったエドワード・コールターは、
アスリエル卿の屋敷に押し入り、
タンスの中にかくれていたライラを、
殺そうとしましたが、
駆けつけたアスリエル卿の手で、
返り討ちにあいました。

裁判の結果、広大な屋敷も土地も、没収され、
国王よりも、裕福だったアスリエル卿は、
たちまち、貧乏になってしまったのだそうです。

当初、ウォトリントンのオビディエンス修道女会に、
入れられたライラを、力ずくで奪還したアスリエル卿は、
旧友ジョーダン学寮長に預けたのでした。

ジプシャンたちは、自分達の誘拐された子供を
ゴブラーから救出するために、
黄金の羅針盤を読む事ができるライラとともに、
旅立とうとしていました。

ラップランドにある、
魔女の国の領事マーティン・ランセリウスに、
今では、エナラ湖地区の魔女一族の女王となった、
旧知の魔女セラフィナ・ペカーラの住所を、
教えてもらった一行は、
子供を輸入している、北方探検前進社の情報と、
クマの助けを借りる様に、助言を受けます。

よろいグマのイオレク・バーニソンは、
ラングロクル通りのはずれの
ソリの発着所で、働いていました。

クマは、6時に仕事を終えると、
エイナーソンという酒場で飲んでいるのです。

クマが、探検隊に参加する条件は、
この街の人間に騙し取られた自分の『よろい』を、
取り返す事でした。

スカイアイアンでできた、イオレクの『よろい』は、
司祭の家の地下室に、かくされていました。

真理計(アレシオメーター)が、教えてくれたのです。

気球乗りのリー・スコーズビーと
よろいグマも加わって、いよいよ、
北極へ、旅立つ一行の後を、
コールター夫人の、サルのダイモンが、
こっそりと尾行していました・・・。



著者は、イギリス人で
やっぱりオックスフォード大学のOBでした。

世界中の多くの子供が、そう望む様に、
聡明で勇敢な父親だったアスリエル卿のモデルは、
もしかすると・・・イギリス空軍の軍人だった、
著者の父親では、ないでしょうか。

もしも、母親が魔女で、父親が探検家の伯爵だったら・・・
いかにも、空想好きな子供の描きそうな夢です。

正直、ファンタジーは、あまり好きではなかったのですが、
荒唐無稽で、楽しい本でした。
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