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母べえ 野上 照代

kaabee

野上 照代著
中央公論新社刊



日中戦争が激化しはじめた頃のお話。


野上家では、ドイツ文学者の夫・滋と妻・佳代、

そしてしっかり者の長女・初子と

天真爛漫な次女・照美の4人が貧しくも明るく暮らしていた。


お互いを「父べえ」「母べえ」「初べえ」「照べえ」と

呼び合うのでした。


昭和15年2月の、ある寒い朝、

夜が明けると間もなく、

父べえ(滋)が治安維持法違反で検挙され、

思想犯として投獄されてしまいます・・・。


隣町の警察署長の娘だった母べえにとって、

辛い日々が始まる。


土足で訪問した、ふたりの特高に、

父べえが連行される所は、衝撃的でした。


毎週末、差し入れを持って、面会に通う

母べえは、周囲の冷たい視線・言葉の暴力にも、

ひたすら笑顔で耐えたのだった・・・。


やがて、巣鴨へ移送された父べえは、

第二次世界大戦が勃発する前に、

30代の若さで心疾患で、突然、帰らぬ人に・・・。



ノンフィクションですが、父べえが投獄中に、

病死する所だけは、フィクションです。


実際には、連衡された滋氏は無事釈放され

夫妻ともに、50代まで存命だったそうです。


当時の暮らしぶりが、身近に感じられました。


哀しいお話ではありますが、

家庭の温もりが肌で伝わる様な、

ほのぼのした描写が多いので、安らぎますね。
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